防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2009年7月3日

蛾のいろいろ

 実は蝶と蛾は両方とも鱗翅目の昆虫で、分類する上で大きな違いはなく、ドイツ語やフランス語には区別する言葉もないそうです。

 普段注目されることもない蛾ですが、この前、湯梨浜町の今滝をパトロール中、トイレの外壁にたくさん張り付いているのを見つけました。種類の多さに驚き感激して撮ってきましたのでごらん下さい。


 造詣の妙というのでしょうか、よく見ればなかなか魅力のある姿、形をしています。
 日本の蝶が約250種であるのにひきかえ、蛾は約5,000種ともいわれており、1か所にこれだけの種類がそろっても不思議ではありません。

 蝶はその華麗さから多くの研究者や収集家を生んできましたが、実用ということでは蛾のほうが人間の役に立っているように思います。というのも絹を作るカイコは立派な蛾の仲間だからです。

 カイコは家畜化された蛾ですが、日本のヤママユガ(天蚕)を始め、東南アジアやインドでは何種類かの野生の蚕を利用して、多様な絹を生産しているということです。

 気味悪がらずに、もう少し温かい目で見てやったらどうでしょうか。(自然保護監視員 浜辺正篤)

中部総合事務所環境建築局 2009/07/03 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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