バラを使った庭造りがあちこちで見られます。湯梨浜町のあるお宅のもは、まさにバラ公園ではないかと思うようなすばらしさで、シーズン中は観光地のように多くの人出でにぎわっていました。

　ところで日本の山野には多くの種類の野生バラ、いわゆる野ばらが咲きます。　山中に人知れず咲いていた野ばらを撮ってきましたので紹介します。

倉吉市山中の林道を車で走っていると、前方に何やら白い花が。近寄ってみると数メートルにもツルを伸ばした野ばらです。	一輪の直径が４～５センチ、大ぶりで香り高い花を付けていました。特徴からヤマイバラと判明、山中に生育しますが、数はあまり多くないようです。

　このほか、様々な野ばらがあちこちで・・・・・・・

河川敷や土手などに多いノイバラ。花は径２センチ程度と小ぶり。身近に見られる野ばらの代表種。	鳥取市内の民家の垣根に植えられていたツクシイバラ。本来の自生地は名前のとおり九州筑紫地方。	葉にてかてかと光沢があるのでテリハノイバラ。海岸の潮を被るような岩場に自生。

.　日本の野ばらの持つ、つる性、多花性、照葉など特長のある性質は、多くの園芸種の交配親としても利用されてきました。

　華やかなローズガーデンに日本の野生種が一役買っているのですが、野ばらそのものも大変美しいと思います。(自然保護監視員　浜辺正篤)