今日は、砂丘の中で、春らしい可憐な、タンポポに似た花が咲いているのを見かけました。下の写真の花で、「ハマニガナ」というキク科の植物です。昨日までは咲いていなかったので、今日が開花日かもしれません。
ハマニガナ
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鳥取砂丘内に広く分布している植物で、春と秋の2回、花を咲かせます。このハマニガナ、ひとつひとつ単独の株に見えますが、地下茎が砂の中を這うように横に広がっていて、株同士が繋がっています。
茎や葉をちぎると白く苦い液が出る特徴から「浜の苦菜」→ハマニガナというのが名前の由来のようです。
ハマニガナの群落の近くに、同じく黄色い花をつける「コマツヨイグサ」が咲いていました。こちらは、砂丘に元々生えていた植物ではなく、外から侵入してきた植物です。
コマツヨイグサ
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さらに、ハマニガナのそばにアリジゴクを発見!
私が近づくと、慌ててお尻で砂を掘り、砂の中にもぐろうとしていました。アリジゴクも春になって活動を開始した模様です。
アリジゴクはウスバカゲロウ類の幼虫で、砂の中にすり鉢状の巣を作り、アリなどの小さな昆虫を巣に落として捕食する・・・というところからこの名前がつけられたそうです。写真のアリジゴクは、模様や形などから、ウスバカゲロウの中でも「ハマベウスバカゲロウ」ではないかと推測するのですが、どなたか詳しい方、教えてください。
アリジゴク
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ゴールデンウィークも終わり、春から初夏に向かう鳥取砂丘では、植物も昆虫も元気いっぱいに活動しています。砂丘へお出での際は、風景だけでなく、小さな生き物たちの営みも鑑賞してみてくださいね。(谷村レンジャー)
砂丘事務所 2010/05/08