昨日6月25日に鳥取砂丘を巡視中、近づいてもなかなか逃げないヒバリを見かけました。
「どうしたんだろう? 」と近づいていくと、鳥は飛び去りましたが、オニシバの草むらに卵の3個入った巣を発見!なるほど、ヒバリの親鳥が卵を守ってたんですね。知らずに踏んづけなくて良かった、と胸を撫で下ろしました。
ぐっと近づいてカメラに収めようとすると、上空で「ピルピルチュルチュル・・・」と先ほどのヒバリがさかんにさえずります。さえずるというより「大事な卵に触るな!触るな!触るな!」と文句を言っているという方が近いかも?ごめんなさい、決して盗ったりしませんから、と言い訳しながらシャッターを切り、その場を立ち去りました。
ヒバリの巣とたまご
ついつい気になって、今日も巣の様子を見に行くと、なんと!卵が3つとも孵化していました。
ヒナは生まれた直後らしく、なんとなく湿っていて、羽毛に包まれています。
これまで、砂丘をねじろにする鳥の卵を見かけることはあっても、なかなか生まれたてのところに遭遇することがありませんでした。
卵が無事にかえってくれて、とても嬉しかったです。
このまま順調に成長して、巣立ちを迎え、鳥取砂丘を元気に飛び回ってほしいものです。
孵化して間もないヒナ3羽
ところで、今日は別のポイントでもヒバリらしき鳥の卵を発見。
昨日のヒバリの巣とは違って、草むらにこっそりと巣作りされているわけでもなく、「砂の上に何気なく産み落としました・・・」という様子が気になるところです。あたりに親らしき姿も見かけなかったし、もしかして超放任主義のヒバリが産んだ卵なのでしょうか。こちらも無事に育ってほしいものです。(堀部レンジャー)
砂丘の砂に抱かれた卵
砂丘事務所 2010/06/25