日野郡は歴史にあふれている。
悠久の神話の空気が流れている地なのである。
日本最古の歴史書である古事記が編纂されて約1300年。
古事記に登場する大国主命(おおくにぬしのみこと)をまつる日南町上石見の
「大石見神社(おおいわみじんじゃ)」を訪れることにした。
○大倉山(おおくらやま)の裾野ちかく、豊かな鎮守の森をめざした。
灯籠を従えた鳥居をくぐると、ひんやりとした木陰が静かに広がった。
歩みをゆるめて、汗を拭いながら一休み。
○神門をとおり石段を登ると、苔むす境内で出迎えてくれたのがイチョウ。
オハツキ・タイコイチョウといって鳥取県指定天然記念物になっている。
直径1.3mにもなる樹齢300年のなんとも大きな木である。
きっと木霊(こだま)が宿っているに違いない。
○イチョウの巨木に守られるように、その奥に明るく鎮座する社殿、
清らかな気持ちになり、しばしまどろむようにたたずんだ。
そこはいっそうゆったりとした時間が流れていた。
早速、ご利益を授けていただくことにしよう。
バサッと景気よくいきたいところであるが、チャリン、チャリーンと手をあわせて願った。
はてさて首尾よく運気上昇とあいなるのか、
それは神のみぞ知るといったところでしょう。
※上石見のオハツキ・タイコイチョウ→
とりネット広報課HP「とっとりの名宝を訪ねて」
※大石見神社の地図→
生山駅からの地図 上石見駅からの地図
(by 県民局 林原みのる)
日野振興局 2011/08/02