暖かい日ざしを受けて、生き物たちが活発に動きはじめました。ウグイスが声高らかにラブソングを歌っています。
春は動物たちにとって恋の季節。恋…、そんな淡いピンク色のようなものではなく、見ていてとても必死な印象を受けました。今回はヒキガエルを紹介します!
野鳥調査をしていて、視線を感じたので振り向くと、大きなヒキガエルがこちらを見ています。
目があったヒキガエル。人の手のひらぐらいの大き
さでした。
「うわ~!」と興奮して写真を撮っていると、「ガ~、ガ~」と鳴き声が聞こえてきました。
「カラスが怪我でもしてるのかな?」と声がするほうを探すと、なんとっ!ヒキガエルの雄が雌の奪い合いをしてるではないですか。
どちらに恋の軍配が上がったかわかりませんが、きっと気づいてないだけでいろんな所で命のリレーが繰り広げられているんでしょうね。
無事に産卵ができて、山に帰れますように…。出会ったヒキガエル達のことを思いながら、その場をあとにしました。
※ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルがいるようですが、発見したものは正直どちらかわ
かりませんでした。(ごめんなさい)なので、総称してヒキガエルと言っています。
普通はペアで産卵が行われますが、雄が複数になった場
合、最初に雌に乗った雄がリリースコールという鳴き声を
発します。雌は雄に抱きつかれることで、それが刺激とな
り産卵が誘発されるようです。
日野振興センター 2012/04/03