「元々高宮神社といって天皇に縁のある由緒ある神社なのだよ」との聞き取り情報を得て、日野町上菅(かみすげ)に向かった。
菅福神社(すげふくじんじゃ)の創立年代は不詳であるものの孝霊天皇所縁の神社であるという。
孝霊天皇と皇后がこの地へ行幸の時、皇后が皇女を安産され、
その近くに行宮を造られたのが今の神社のある場所なのだという伝説だそうだ。
歴史文化好きにはたまらない情報である。
さっそく探訪することにした。
遙か遠くから眺め見れば、なるほど山や川、平野にかこまれた神社と社叢林(しゃそうりん)は雰囲気たっぷりだ。
神社の鳥居の前に立つと風に揺られる木々の葉音がした。
うっそうとした森林が待ち構えていた。いよいよ神々の領域に踏み入れたのだ。
石段には陽がさしこみ、まだらとなって招き入れた。
静寂がおとずれた。
古くて長い石段を悠々と駆け上がると社が見えた。
いつものように手をあわせ開運招福や家内安全を誓うことにした。
、、、とその時、またしても社のしめ縄の四手(しで)が揺れた。
これは本物だ。
何気なく頭を上げると、社の上には青空が大きな丸い輪となって見えた。
神様は確かに近くにいらっしゃると感じ、身震いした。
清々しい気持ちになれる神社巡りは良いものです。
明日への希望と勇気もあふれてきますね。
(JR伯備線上菅駅より徒歩約15分)
(by 県民局 林原みのる)
日野振興局 2012/09/21