このブログでは、日野振興センターの職員が日野郡内の旬な情報、実際体験したことなどをみなさんへお届けしています。
2012年10月5日
奥大山のふもと、田園が広がる台地にある江府町貝田集落。 美味しいお米の産地であり、「貝田の傘踊り」など伝統文化を守り継ぐこの集落の端に、こんもりとした鎮守の森に囲まれた貝田神社がある。
小さな社の左横に、まっすぐに、天に向かってすっくと立つ大木が目を引く。 推定樹齢500年のサワラの木だ。 高さ20メートルのサワラの木は、江府町指定天然記念物であり、「とっとり名木100選」の指定も受ける。 サワラという名の由来は、古語の「さわらか」(「さっぱり」、「さらりとした」という意味)で、材質がヒノキに比べて軽く柔らかだからという。 サワラは加工しやすいので、昔から風呂桶などの桶に使われていた。 江府町貝田集落でも、天保以前からサワラの木を使い杓子(しゃくし)、メンコなどを製作してきたといい、このサワラは、ご神木であり貝田の生活文化を窺い知る貴重な木として大切に保護されている。 そして、神社の入り口にもう1本、苔つきの幹が力強い推定樹齢400年のタブノキがある。 これも江府町指定天然記念物の指定を受ける大木で、高さ15メートルある。海岸近くに自生する高木とされていて、山地の集落に大木が存在することは珍しいという。 はるか昔から、この地に立つ2本の大木。これからもずっと集落を見守り続けていくことでしょう。
日野振興局 2012/10/05
このサイトに関するお問合せは
夜間・休日のお問合せは
Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000