今、日野郡は花盛り。右を向いても、左を向いても花が咲いているのに、あえて実の話しです。
今回は、アオキを紹介します!
パトロールをしていると、山中で赤くてツヤツヤした実を見つけました。アオキです。
アオキはミズキ科アオキ属の日本原産の常緑低木です。日陰に強いことから、国内外で庭木として利用されています。民間薬では、葉に健胃作用があるとか…。
アオキの実を見ると、いつも幼少時代のことを思い出します。
4歳か5歳ぐらいの時、アオキの実を見て、嬉しくてこう言いました。
「コーヒーの実だ!」
コーヒーは、アカネ科コーヒーノキ属の実からできるもので、温かい地域で栽培されています。寒い地域で生えている訳はなく…。
すぐに大人に否定されました。子供心にシュン…、とした記憶があります。コーヒーの実は、アオキの実と色艶、とてもよく似ているのです。
自然学習会をしていると、子供達が意外な知識を持っていることがあり、驚くことがあります。
アオキとコーヒーの実は確かに違う…。否定も回答として間違いではないと思います。
しかし、シュン…とした思い出があるだけに、自分が同じような場面に遭遇したら、子供の知識と好奇心を膨らませる誘導に繋げたい…。
アオキの赤い実を見るたびに、そう思うのでした。
日野振興センター 2013/04/17