夏鳥であるアカショウビン。日野振興センターの近くで毎年鳴いているのですが、今年はまだ声を聞きません。早く元気な声を聞かせてくれるといいのですが…。
さて、今回は宝石のように美しい、アカスジキンカメムシを紹介します!
成虫のアカスジキンカメムシ。カメムシはあの匂いで嫌われる傾向にありますが、
アカスジキンカメムシは微香なんだそうです。
江府町で植生調査をした時のこと、草むらの中でキラキラ輝く虫を発見しました。アカスジキンカメムシです。
アカスジキンカメムシは、カメムシ目カメムシ亜目キンカメムシ科。大きさは17ミリ~20ミリ。本州、四国、九州に分布しており、ミズキ、コブシ等の樹木の葉や実の汁を吸って生きています。
美しい身体の色が特徴的ですが、死んでしまうと黒っぽく色あせてしまうのだとか。まさに、生きる宝石ですね!
昆虫は、卵から子供時代を経て成虫になるまでの間、姿や色を変えながら大きくなっていきます。
このマルマルして可愛らしいカメムシは、アカスジキンカメムシの幼虫です。
どうです、この見事な違いっぷり!同じ種類だとは思えませんよね。
この姿で冬を越し、翌年の春に成虫になるのだとか。
アカスジキンカメムシを見て、こう思いました。
「美しいと思える感情は、他の生き物にもあるのかな?」
素敵な気持ちにさせてくれる感情を持った人間に生まれ、幸せに思いました。
日野振興センター 2013/07/09