夜が涼しくなり、虫達が鳴くようになりました。このまま順調に季節が流れてくれるとよいですね。
さて今回は、アシナガバチを紹介します!
オオハンゴンソウの分布調査をしている時のこと、車を止めて地図に書き込みをしていると、フロントガラスにアシナガバチが張り付きました。
よくみると、肉団子をくわえています。
アシナガバチという呼び方は、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称。
日本には3属11種が生息しており(意外とたくさん種類がいます…)、キアシナガバシ、セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチは、比較的よく目にすることができます。
ハチの中にはアシナガバチのように、昆虫の幼虫や動物の死骸など、お肉を食べる種類がいます。
もちろん、幼虫もお肉が大好き!
成虫は捕まえた獲物をその場で団子にし、巣に戻ってから柔らかくかみ砕いて幼虫に与えます。
アシナガバチの一生は短いものです。
春:女王バチは、木や植物の繊維を唾液と混ぜて巣をつくり、子育てをします。孵化したものは、みんな娘(雌)!
夏:女王は、子育てを娘達に任せ卵を産むことに専念。巣を大きくしていきます。
秋:新女王と息子(雄)が誕生します。11月初旬ごろに巣立ちが終わると、アシナガバチの一生は終わります。
冬:新女王は頑張って冬を越し、命のバトンを繋いでいきます。
アシナガバチの最盛期は9月なんだとか。これからますます忙しくなってきます。
フロントガラスに張り付いたアシナガバチは、お腹をすかせた幼虫達に、ご飯を運ぶ途中だったのかもしれませんね。
日野振興センター 2013/08/28