鳥取県には、約1,260ヘクタールの県有林(県の土地又は県が地上権を有する土地に植栽し、管理する森林)があり、その42%を占める約530ヘクタールが日野町板井原(いたいばら)にあります。
普段はあまり見ることができない、林業の現場を見学すべく板井原へ行ってきました!
林に入ってみて気がついたのは、幹が太い木もあれば、細い木もありバラバラなこと。
聞けば全て同時期に植栽されたものとのことですので、土壌や日の当たり具合によって大きな差が生じるようです。
間伐などによって、森林が健全に成長できる適切な環境を維持するのはとても大変そうです。
作業道を歩いていると、不自然な方向を向いた切り株が所々見受けられました。
これは、「鳥取式作業道」と呼ばれる作業道の特徴の一つで、作業で生じた切り株を道の補強材として有効活用しています。
他にも鳥取式作業道の特徴として、念入りに盛土をするため全体が強固な構造になり長持ちするといったメリットがあるようです。(
鳥取式作業道の詳細はこちらで紹介しています。)
この鳥取式作業道を取り入れた板井原県有林では、平成19年から24年の間に約80ヘクタールの間伐を実施し、間伐材の利用を進めてきました。
また間伐によって健全な森林が育ち、二酸化炭素の吸収量も上がり、地球温暖化の防止にも一役買っています。
間伐作業などによって森林を保全していくことが、地球を守ることにつながっているんですね。
日野振興局 2013/09/30