オシドリの住む町、日野町。
新年を迎え、オシドリ観察小屋の丸窓から臨む望む日野川には、800羽ほどのオシドリが羽を休めています。
ほら、いつ見ても微笑ましい光景ですね。
ところで、オシドリ観察小屋からじっくり観察していると、オシドリ以外にもさまざまな鳥が川面や水辺で遊んでいることに気づきます。
例えばこの写真のように、オシドリ(写真上)とカルガモ(中)とコガモ(下)が並んで泳いでいるという、大変珍しいシーンに出会うこともあります。
日野町オシドリグループの会員で、この写真を撮られた木島泰さんによると、
「オシドリが安心して平和に暮らしているのを見て、ほかの野鳥たちもこの場所は安全だと認識して集まってくるのではないでしょうか」
では、木島さんが撮影された水辺の鳥の数々をご覧ください。
これはキンクロハジロ。左がオスで、右がメス。小さくて黄色い目がチャームポイントだとか。
ユーラシア大陸からやってくる冬鳥です。水に潜って水草や貝類を食べます。
オシドリとオシドリ間に割って入るようにして、トモエガモがやってきました。何を話しているんでしょう。トモエガモも冬の間だけ日本にやってくる冬鳥です。
食べるのは水草や水生昆虫。ですから、ドングリなどの木の実を食べるオシドリとは餌の奪い合いは起こりません。
こちらはカワアイサという冬鳥。潜って魚を追うスピードは凄いそうです。道理で体型がスマート。
そして、ここからは水面をすいすい泳ぐことをしない水辺の鳥たちです。
まず、おなじみ、カワセミですね。1年中、日本で暮らすきれいな留鳥です。
こちらも留鳥のセグロセキレイ。水辺を歩きながら昆虫などを捕食します。
頭に冠をかぶったような羽を持つヤマセミ。
カワセミに対して山に棲む鳥かと思いきや、渓流や湖の周辺に棲み、小魚を狙います。留鳥です。
この他にもゴイサギ、アオサギ、カワウ、マガモ、カワガラス、キセキレイなど、さらには小さな鳥を狙ってオオタカ、ハヤブサ、ノスリなどの猛禽類も時おりやってきます。
“撮り鉄”ならぬ“撮り鳥”のアマチュアカメラマンさん、この冬は、どうぞ日野町へ!
ただし、自然を観察する者としてのマナーを忘れずに!
日野振興局 2014/01/14