今森を歩くと、うるさいくらい小鳥が鳴いています。
鳥によって鳴き方が上手だったり下手だったり…。聞いていて楽しいです。
さて今回は、ソウシチョウを紹介します!
春になるとロードキル(道路による影響で野生動物が死亡すること)の動物や鳥をよく見かけるようになります。
普段は車を止めて確認することはないのですが、なぜかこの日は気になって車を降りてみると…。ソウシチョウの死体でした。
ソウシチョウの原産地は、中国中部・南東部、ヒマラヤ西部、インド・アッサム地方、ベトナム北部からミャンマー北部。スズメ目チメドリ科に属する小鳥です。
姿や鳴き声が美しいことから、ペットとして輸入され飼育されてきました。
なんと、糞はウグイスの粉の代用品として化粧品に利用されてきた歴史もあるようです。
それが、時代の流れとともに人気が下がり、取り扱いに困った業者が逃がしたり、鳥が籠から逃げ出したり、いろんな要因が重なり野生化してしまいました。
現在ソウシチョウは、捕食や生息場所をめぐって日本に元々いる鳥類に大きな影響を与える恐れがあるということで、特定外来生物に指定され法律で取り扱いが規制されています。(アライグマやオオキンケイギクと同じ)
国立公園の大山一帯で大群を見た、声を聞く、との情報は得ていましたが、まさか人里の道路で出会うことになるとは…。
ソウシチョウは、どうしちょうぉ(どうしているの)でしょうか?
標高1,000メートルから人里まで行ったり来たりしているようですが、きっと繁殖しているのでしょう。
増えずに在来の鳥達と上手に共生してくれるといいのですが…。
日野振興センター 2014/05/20