秋分の日も過ぎて秋は深まるばかりのはずが、取材の日は残暑厳しい9月上旬の陽気となりました。
今回訪れたのは、国道181号線沿いの江府町武庫にある『神奈川神社』。すぐ近くには四季折々にその色を変える『武庫の七色ガシ』があります。(以前ご紹介した日野ごよみ記事は
こちら)
まず出迎えてくれたのはこちらの狛犬たち。
足に生えた毛束・垂れた大きめの耳が可愛らしいのですが、今回の目的の狛犬ではありません。
階段を上った先に、いました!
両手でしっかり持った玉に、なんとかじりついてます!玉をとられまいとする、うなり声が聞こえてきそうですね。立派な歯・・・。ほんの少し、獅子頭に似ているような感じも。
よく見かける玉を踏んでいるのや以前ご紹介した玉乗りでもなく、なぜかじりついているのでしょうか。制作者・制作年とも不明ですが、遊びごころが詰まってます!
珍しい形状のためか鳥取県立博物館『
狛犬データベース』のトップページ画像にも登場していますよ。
それに対して、穏やかな吽形。あごひげ(らしきもの)がすごいですが。
こちらの神社には他にも狛犬がいますが、かなり風化が進んでいます。
狛犬データベースによれば制作年は1800年代後半ということですので、やわらかい石で作られていたのでしょうか。
門をくぐって本殿へ。厳かな雰囲気が漂う社叢の中では、外の気温より2、3度低く感じられました。
こちらの木鼻は可愛らしいですよ!
『武庫の七色ガシ』においでになる際には、社叢を目印に是非『神奈川神社』の狛犬たちに会いに行ってみてください。
日野振興局 2014/10/01