「モスラが日野振興センターの駐車場にいっぱいおる~!あれなに?」との質問を職員さんからいただきました。確かに、今年は多いですね~。
今回は巨大蛾、「クスサン」を紹介します!
クスサン(ヤママユガ科)…。人の名前みたいで親しみがわきますね。
北海道から屋久島周辺まで広く分布しており、ブナ科のクリ、クヌギ、コナラの葉が好物です。
今年は山沿いのクリの木の下に、鮮やかな緑色の幼虫が沢山落ちていました。
幼虫のころから大きいです。毛虫ですが毒はありません。(多くの毛虫は毒を持っていません)
もちろん、成虫にも毒はありませんよ。
羽を広げた大きさは、10~13センチぐらい。
9月~10月頃に羽化し、後ろ羽に大きな眼状紋を持っています。怒ると羽を広げ、大きく見せて威嚇します。
木の幹に産み付けられた卵は、冬を越して4月に孵化します。
顔のアップ。可愛らしいですね~。眼しかありません。
オスとメスの見分け方は、どうやら触角にあるようです。上の写真はメスです。触角が細いですね。
上の写真はオスです。触角が羽のように幅広なのがわかるでしょうか?
これは、メスが出すフェロモンを遠くに離れていてもキャッチできるようになっているからなんだそうです。
ちなみに、お腹に沢山の卵を持ったメスのクスサンは、タヌキの大好物なんだそうですよ!どんな味がするのでしょうか?
日野振興センター 2014/10/03