今日野郡は紅葉のシーズン。山々はオレンジ色に染まっています。大山の雄大な風景もステキですが、里山の紅葉も趣があります。
さて今回は、キアゲハを紹介します!
狩猟の鳥獣保護区等を示す制札板が傾いていたので直していると、足元にキアゲハの幼虫を発見しました。
キアゲハは春から秋にかけて、4~5回発生しますが、シーズン最後となった幼虫は、蛹になって冬を越します。
毛も生えていないのに、凍てつく寒い季節を生き抜くのですから、すごいですよね!
幼虫から蛹になるのは繊細で命がけの作業です。
蛹になる途中に風が吹いて身体が揺らされると、うまく蛹になれずに死んでしまいます。
また、幼虫時代にアゲハヒメバチなどに卵を産み付けらると、蛹になってもチョウにはなれず、チョウの代わりにハチが出てくる…と、成虫になるにはハードルが高いようです。
他のチョウになりますが、ナミアゲハは卵を産んでも、無事に成虫になれるものは、1パーセント以下なんだとか。
自然の世界は厳しいですね…。
この日出会ったキアゲハは、いくつもの難関を突破して空を飛べるでしょうか?無事に春を迎えてほしいです。
日野振興センター 2014/11/05