先日、日南町阿毘緑むらづくり協議会にお邪魔しました。
建物の中に入ってすぐ、目に飛び込んできたのが、畳一畳分もある「いろは」の文字を人や動物で象った押し絵の美しい額。
【複製された「いろは額」】
これは、今から約100年前の1909年に阿毘緑小学校の新校舎の完成に合わせて、当時の川上佐太郎校長の妻であった「きし」先生が、こどもたちにひらがなを覚えてもらうために一つ一つ愛情を込めて作成したものです。
2006年に閉校になるまで、小学校の玄関に飾られ、こどもたちや地域の人に愛されてきました。
平成24年12月に鳥取市歴史博物館(やまびこ館)に原画が展示されたことがきっかけで、地域の有志の方が複製を制作し2年後の平成26年3月に完成しました。
【100年前の原画(現在は、日南町立美術館に保管されています。】
【文字が全て人や動物の押し絵になっています】
額を眺めていると、当時のきし先生のやさしい想いや熱意が蘇って来ます。
寒い冬ですが、複製された「いろは額」を間近で見て、温かい気持ちになってもらえたらと思います。
【いろは額ポストカード 1枚100円で販売してます!!】
<押し絵とは>
人や動物、植物などの絵を部分ごとに切り離し,
綿で立体感を出して美しい布地で包んで厚紙や板にはったもの。
<問い合わせ先>
阿毘縁むらづくり協議会(日南町阿毘縁1238-1)
TEL:0859-87-0909
日野振興局 2015/01/16