お久しぶりの狛犬めぐりシリーズ、気が付けば第11弾となっていました。
今回訪れたのは日野町にある安井神社。
こちらの神社、結構な段数の階段があります。訪れたのは寒い日だったのですが、登りきる頃には体も暖まりました。
階段を登った先の鳥居後ろの両脇で存在感を放っていたのが、今回の探訪目的となった丸尾の狛犬たち。
立尾の狛犬よりも年代的には古いものが多い丸尾の狛犬、こちらの狛犬は全体的にも丸っこい感じ。
ちょっとお顔が大きめでしょうか。歯が一つ一つ独立した感じで、ユーモラス。それに比べて頭にはゴージャスな縦ロールをお持ちです。
ちなみに、以前にご紹介した日野町の堀八幡宮の丸尾の狛犬(製作年:1846年)がこちらですが、
その形の違いが分かりますよね!同じ出雲式丸尾狛犬でも、地域・年代・製作者等々の理由により、一つとして同じもののないことが、狛犬めぐりの大きな魅力となっています。
また、こちらの狛犬の製作年は天保3年(1832年)ですので、今から180年以上も前のものなのです。設置された環境が良かったのか、材質が異なるのか分からないのですが、かなり良い状態で残っているようです。
台座の文字もはっきりと読み取れるほど。
個人的に座ったタイプの狛犬が好みなため、いつも座型の狛犬をご紹介してしまっているので、次回こそ構え型の狛犬をご紹介したいと思います。
日野振興局 2015/03/18