スタートしてもうじき2周年を迎える地域交流サロンが、日野町黒坂地区にあります。
その名も「おしゃべりカフェ」。日野町公民館のロビーを利用してオープンしたもので、開店日は火・木・日と第3金曜日、開店時間は午前10時から午後3時までです。
今日もこんなふうに賑わっています。
テーブルの上の花に気づきましたか?
おしゃべりカフェは、いつも可憐で可愛い花であふれています。
たとえば、これは玄関に立てかけられた看板ですが・・
そう、看板に組み込まれたプランターでも春を呼ぶ花々が咲き、訪問客を歓迎してくれています。
そして店内に入ると・・。冬の終わり、いや早春と言うべきかもしれませんが、3月中旬のこの日はこんな花々が私たちを迎えてくれました。
と紹介したところで、せっかくですから、オープン以来、カフェを飾り訪問客の心を和ませてきた四季の花々を、その都度のスナップ写真と一緒に紹介しましょう。
まず、初夏のある日。外は雨でした。
カフェにやって来る子供は、すぐに人気者になります。
夏です。テーブルを涼しげに彩ります。
この頃だったでしょうか。オープン後1000人目の訪問客に花束が贈られました。
毎日のように通ってくださる90歳のおばあちゃんです。
こちらは秋。彼岸が過ぎた頃だったでしょうか。
花屋で買った花だけではありません。スタッフさんが野山や畑で手折ってきた花もあります。
そして冬。外は雪です。窓ガラスには花のような雪の結晶が・・。これもスタッフさんの手作りです。
もちろん、クリスマスツリーも飾られました。
そして1年目の年が明けた頃、通算訪問客は3000人を突破しました。
「家内が“私は今日、米子に出るけん、今朝のコーヒーはおしゃべりカフェで飲んで来て“と言うもんだけ来たら、こげなプレゼントもらあて、いやあ、こりゃ嬉しい!」
とは、近くに住む80歳代のラッキーな男性でした。
こうして今、平成27年3月下旬時点の通算訪問客は7500人を数えるに至りました。
1日当たりの来客数も徐々に増えているようです。今年中には間違いなく1万人を突破するでしょう。
カフェの壁には、まだ短いけれど、こうしたカフェの歴史が貼られています。
あ、言い忘れていましたが、スタッフ17人は全員無給です。ボランティアです。地域の皆さんに喜んでもらえることが、すなわちスタッフの皆さんの喜びとなっています。
しかも、代表の西古尚史さん直伝でスタッフが淹れる美味しいコーヒーは無料です。店内に募金箱を置いて来客から寄付を募り、材料費や運営費に充てています。
このたび、おしゃべりカフェの発足経緯から活動内容を取材してまとめた研究レポートが発表されました。
島根県中山間地域研究センター発行の『島根県中山間地域研究センター研究報告第10号(2)』に掲載された『鳥取県日野町黒坂地区における高齢者向け交流サロン「おしゃべりカフェ」の取り組みと評価』(筆者:空閑睦子氏・鷲見強志氏)という記事で、カフェの取組みが県境を越えて評価されていることがわかります。
報告書には、カフェ設立に向けての合意形成や準備のための度重なる会合、そして現地視察など、オープンまでほぼ1年にわたった準備期間についてもレポートされています。(注:下の写真は報告書にはありません)
この研究報告書は近日中に日野町図書館で閲覧できる予定です。ご興味のある方は手に取ってご覧ください。
さて、おしゃべりカフェ来客1万人突破セレモニーの主役はあなたかもしれません。黒坂においでの際は、どうぞ美味しいコーヒーを飲みながら、地元の人たちとの賑やかなおしゃべりを楽しんでください。
By 地域づくりサポーター 梅林敏彦
日野振興局 2015/03/17