梅雨に入りました。上流部の川には水がなくて心配しましたが、いい雨が降って夏までに水の貯金ができるといいですね。
さて今回は、カタクリの種とアリの関係を紹介します!
4月下旬、カタクリを登山者による踏み荒らしから守るために、毛無山登山道沿いに看板を設置しました。
6月2日に看板を取り外しに行き、カタクリの様子を見てみると…。
すでに葉っぱは消え、種をつけていました。
カタクリは、頭上の木々が葉を広げるまでの短期間に栄養を蓄え花を咲かし、林内が暗くなるころには地上から姿を消します。そして、静かに地下で来年の春が来るのを待つのです。
カタクリの種の周りには、ほんのり甘いエライオソームという成分がついていて、アリの栄養となります。
アリは種を巣に持ち帰り、それを頂いた後、種を巣の外に持ち出し遠くに運んでくれるのです。
持ちつ持たれつ…、カタクリとアリの素敵な関係です。
日野振興センター 2015/06/10