秋雨が続きますね。肌寒くなり長袖を着る人も増えてきました。台風も来るようですし、安定した天気になるのは来週以降になるのでしょうね。
さて今回は、森の分解者オオゴキブリを紹介します!
巡視から帰ると、満面の笑みで厳重に封がしてある封筒を職員から渡されました。中を見ると、ゴキブリが!!
センター内をウゴウゴしてたものを発見!普通のゴキブリじゃなさそうだから見てもらおうと思って捕まえた、とのこと。
本当だ、なんだか見慣れているゴキブリとは違います。触角も短いし、身体もでかくて脚が太い…。
調べてみると、オオゴキブリでした。
オオゴキブリ(オオゴキブリ科)は、体長約40ミリ、本州・四国・九州に分布しており、照葉樹林内にある朽ち木の中で生活している森の分解者です。
私達のなじみの深い台所を駆けまわるゴキブリは、日本に生息するゴキブリの仲間52種のうち、たった6種類にすぎません。
多くのゴキブリは、ゆったりとした動きでおとなしく、衛生的な森の分解者として野外に生息しています。
今から約3億年前の昆虫の化石は、ほとんどゴキブリの仲間なんだとか。ゴキブリは生きた化石と言われています。
ゴキブリだからいくらでもいそうな気がしますが、オオゴキブリは絶滅危惧種に指定されている地域もあるようです。生息場所が限られる繊細な昆虫なのですね。
オオゴキブリがセンターに遊びに来てくれたおかげで、ゴキブリのイメージがガラリと変わるいい機会となりました。今度は森で出会いたいですね。
日野振興センター 2015/09/08