(1)まずは、がん細胞をつくる危険因子を排除すること。
がん細胞を作る最大の原因は喫煙です。喫煙がなくなれば、男性のがんの1/3がなくなるとも言われています。そして、その他にも、がんの発症には様々な生活習慣が起因しており、次のような観点から予防を行うことが必要とされています。
- 喫煙:禁煙、受動喫煙の防止
- 飲酒:生活習慣病のリスクを高める量の飲酒は行わない
- 身体活動:身体活動量の増加
- 体型:適正体重の維持
- 食生活:高塩分食品の摂取を控える、野菜・果物の摂取増
- がんに関連する細菌・ウイルス:子宮頸がん予防ワクチン接種推進、肝炎ウイルス感染者の治療
(2)毎年がん検診を受診し、早期発見、早期治療を!
がんに罹患する原因の約3割が喫煙、更に約3割が喫煙以外の全ての生活習慣とされていますが、残りの約4割は、どんなに健全な生活習慣を行っていても防げないものであるとされています。
また、早期発見、早期治療により、がんはほぼ治るとされていますが、早期の段階では自覚症状がありません。そのため、早期発見に至る方法としては、自覚症状がないうちから定期的に有効ながん検診を受けることとしか方法はありません。
また、検診によって、早期発見できるのは、例えば乳がんの場合であれば、1~2年くらいの間であるとされています。毎年がん検診を受診し、異常が見つかれば、すみやかに受療していただくことが重要です。