平成18年度及び平成20年度に発覚した不適切経理事案を教訓として風化させないためにも、適正な経理処理の確保(不適切経理の防止)に向けて毎年度、定期的に県費及び県費外会計の経理処理の状況について点検を実施しています。
鳥取県教育委員会における平成25年度点検結果をまとめたので、報告します。
3 点検の総括
(1)処理に困っている資金、通帳等の状況
教育センター、博物館において、現金98,450円を含む有価物等が発見された。
(2)県費外会計の現状
項目 |
所属数 |
会計数 |
県費外会計を保有している所属 |
45所属 |
1,646会計 |
(うち改善を要する所属) |
(1所属(博物館)) |
(1会計) |
県費外会計を保有していない所属 |
7所属 |
- |
合計 |
52所属 |
1,646会計 |
(1)処理に困っている資金、通帳等の状況
ア 点検結果
点検期間中、次表のとおり金銭等が発見された。
所属 |
概要 |
教育センター |
所属物品として登録されていない有価物等が発見された。
<発見された有価物等>
41円葉書×2枚
50円葉書×22枚
100円往復葉書×7枚
現金封筒×2枚
図書カード(500円)×4枚 |
博物館 |
総務課内金庫を整理していた際に、金銭等が発見された。
<発見された金銭等>
現金 98,450円
収入印紙 16,600円分
切手 60円分(50円×1枚、10円×1枚)
葉書 6,850円分(50円×137枚)
図書カード 18,000円分
財布(3個)、指輪(1個)、時計(1個) |
イ 対応方針
(ア)教育センター
○ 経緯不明であり使途も特定できないことから、全て県に繰り入れる。
(イ)博物館
○ 貼付してあるメモ等から、使途を特定することができるものについては、次のとおり処理する。
金銭等 |
処理方針 |
ア 鳥取県博物館協会の現金と推定されるもの
現金 55,050円
切手 60円分 |
同協会の歳入に繰り入れる。 |
イ 資料刊行会(現鳥取県立博物館振興会)の図録売上関係と推定されるもの
現金 13,900円
収入印紙 16,600円分
葉書 6,850円分 |
同振興会の歳入に繰り入れる。 |
ウ 利用者の忘れ物
現金 4,600円
財布(3個)、指輪(1個)、時計(1個 |
5月15日、警察に届出済 |
エ 職員親睦会の現金と推定されるもの
現金 1,000円 |
職員親睦会費に繰り入れる。 |
オ 職員の執筆謝礼
図書カード 18,000円分 |
当該個人へ返還する。 |
○ 経緯不明であり使途も特定できない現金23,900円については、県に繰り入れる。
(2)県費外会計
ア 点検結果
博物館が管理する「鳥取県博物館協会会計」において、支出証拠書類の整備、保管等ができていないものがあった。
※鳥取県博物館協会会計の概要
・年会費を支払った会員によって構成されており、会員は会誌の送付や博物館入場料の減免を受けることができる。
・規約において、博物館を事務局としており、博物館職員が当該協会の事務を行っている。
・会員は24年度で130名程度である。
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イ 対応方針
教育総務課教育行政監察担当において、次のとおり今後の対応等を指示した。
○ 当該会計を含め、博物館における県費外会計の処理方法を抜本的に改善すること
○ 次年度以降も各所属による自主点検を継続し、経理状況を公表するほか、教育行政監察担当による現地確認(抽出調査)を実施する。