「まんが王国とっとり」が世界一のまんが王国として進撃するため,志を同じくする全国の自治体等との連携・交流を進めています。
このうち「まんが王国・土佐」を標榜する高知県とは,2013(平成25)年3月24日に都内秋葉原にて「まんが王国とっとり友好通商条約」を締結しました。その後,両県知事両県ゆかりの漫画家と声優が秋葉原で開催した「まんが王国会議」に出演して両県の観光や物産をアピールしたり,まんが甲子園交流試合として両県内の高校生が一堂に集って技能を競う大会を実施したりするなど,さまざまな交流を進めています。
このほか,まんがを活用した施策展開を実施している都道府県,市区町村は数多くあります。まんが関連の公営施設との連携・交流も所蔵品の貸借などでそれぞれの魅力を相互に補完するなどのメリットがあります。
都道府県,市区町村だけではなく,出版社やアニメーション制作会社が展示・体験施設を持っていたり,大学でまんが関連の研究を行っていたりする場合があるので,これらとも連携して、まんが王国とっとりの国づくりを進めています。
なお,明治大学は,鳥取県出身の岸本辰雄博士が創設者のひとりなので,2005(平成17)年度から,両者が共催して公開講座を同学で開講するなど,かねてから連携・交流が進んでいます。明治大学は,文化芸術,産業振興などさまざまな分野におけるマンガの重要性に着目して,マンガを含むポップカルチャーの研究・教育を行う国際日本学部を2008(平成20)年に開設しています。明治大学には,希代のマンガ評論家で蒐集家の卒業生である米沢嘉博氏の膨大なコレクションの寄託・寄贈を受けて開設した米沢嘉博記念図書館,明治大学の卒業生ではありませんが,私財を投げ打って日本初のマンガ専門の図書館を開設した内記稔夫氏のコレクションを所蔵している現代マンガ図書館があります。明治大学は,これらを統合して,東京国際マンガミュージアムを新設する構想を持っています。
このほか,京都国際マンガミュージアムを持ち,マンガ学部を持つ京都精華大学,藤子・F・不二雄ミュージアムがある川崎市,北九州市漫画ミュージアムがある北九州市、マンガ・アニメ情報館とマンガの家があり,マンガ・アニメを活用したまちづくりを進めている新潟市などがあります。