平成18年度及び平成20年度に発覚した不適切経理事案を教訓として風化させないためにも、適正な経理処理の確保(不適切経理の防止)に向けて毎年度、定期的に県費及び県費外会計の経理処理の状況について点検を実施しています。
鳥取県教育委員会における平成26年度点検結果をまとめたので、報告します。
(1)処理に困っている資金、通帳等の状況
倉吉総合産業高等学校において、現金15,894円を含む有価物等が発見された。
(2)県費外会計の現状
項目
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所属数
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会計数
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県費外会計を保有している所属
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47所属
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1,642会計
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(うち改善を要する所属)
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(0所属)
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(0会計)
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県費外会計を保有していない所属
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5所属
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-
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合計
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52所属
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1,642会計
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(1)処理に困っている資金、通帳等の状況
倉吉総合産業高等学校において、次表のとおり金銭等が発見された。
概要
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対応方針
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ア 菓子のブリキ缶内の現金10,894円等
事務室内に設置した新金庫への入替作業中、現金等が入ったブリキ缶を発見した。
<発見された金銭等>
現金10,894円
郵便局発行レシート 1枚
(80円切手30枚)
現金書留封筒 1枚(未使用)
領収書様式 2種類、各1枚
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財源が断定できないことから、全て県に繰り入れる。
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イ 古封筒入りの5,000円札
アに関する調査をしていたところ、事務室職員の申出により、「ハンドボール5,000」と書かれた古封筒入りの5,000円札があることが判明した。
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当該現金をクラブ振興費会計(部活動を支援する会計)に繰り入れる。
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(2)県費外会計
不適切又は疑義のある経理処理は認められなかった。
なお、教育行政監察担当において、8所属に対する実地点検を実施し、改善すべき点等を指導した。
確認所属数
8所属
確認内容
内部牽制体制、事務処理の実施状況、監査の状況 等
確認結果
不適切又は疑義のある経理処理は認められなかったが、次の事項について指導等を行った。
・会計年度の誤りを防ぐため、出納簿の作成を検討すること【1所属】
・要綱に基づき、収支決算は監事の監査を受け、会議の承認を受けること【2所属】
・常時多額の残高を有する会計については、通帳管理を検討すること【1所属】
・会計年度の始期、終期が規約と異なっているので、整合性を図ること【1所属】
・県費外会計取扱要項に規定する中間点検を実施すること【1所属】
・会計年度終了後に監査を実施すること【1所属】
・通帳、印鑑の分別管理を検討すること【2所属】
・県費外会計取扱要項に基づき、県費外会計検討委員会を開催すること【1所属】
・教職員を経由して収入、支出したものは県費外会計取扱要項に基づく処理を行うこと【1所属】
次年度以降も各所属による自主点検を継続し、経理状況を公表するほか、教育行政監察担当による現地確認(抽出調査)を実施する。