・デング熱は、デングウイルスを持つ蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって感染する感染症
です。
・デングウイルスを媒介する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域で多くみられ、全世界で年間約1億人の患者が発生している
と推測されています。
・デングウイルスを原因とします。
・デングウイルスを持つ蚊(ヤブカ属:ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが代表的な種)に刺されることによって
感染します。
・ヒトからヒトに直接感染することはありません。
・熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、
その他、アフリカ、オーストラリア、太平洋の島でも発生があります。
・推定感染地として多い上位5か国は、インド、フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマーです。
・典型的には、蚊に刺されてから3日~14日(多くは4~7日)の潜伏期間の後、高熱(38~40度)・頭痛・
関節痛・筋肉痛・発疹などが主な特徴です。
・1週間ほどで解熱し、予後は良好な疾患ですが、まれに症状が重く、デング熱の症状である熱が下がり始めたころ
(2~7日後)、循環障害と出血傾向により、消化管出血・呼吸困難などを呈しショック状態に陥るデング出血熱に
なることがあり、適切な治療を受けない場合は死亡する可能性もあります。
・デング熱及びデング出血熱に対する特別な治療法はありません。
症状に応じた対症療法が行われますので、早めに医療機関を受診してください。
・デング熱に対する予防接種はありません。
・デングウイルスを媒介する蚊が生息する地域に渡航する際は都市部においても蚊に刺されないよう注意が必要です。
<厚生労働省 啓発チラシ>
海外へ渡航される皆さんへ「デング熱」にご注意ください(476KB)
<蚊に刺されないためのポイント>
- 肌を露出しない長袖、長ズボンを着用する。
- 素足でのサンダル履きを避ける。
- 白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ。
- 露出する部分には虫除けスプレーなどを使用する。
- 蚊取り線香などを使って蚊を近づけない。
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