妊娠中の女性が感染すると胎児への感染を起こすことがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。このため、妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
流行地域から帰国したパートナーがいる場合は、妊娠期間中はパートナーの症状の有無に関わらず、安全な性行動をとるか性行為を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、3月8日に、第2回目の緊急委員会を開催し、渡航に関して以下の勧告等を発表しました。
- ジカウイルスの感染が確認されている地域等への(からの)渡航や貿易についての一般的な制限は行うべきでないこと。
- 妊婦は流行地域への渡航をすべきでないこと。流行地域に住んでいる又は渡航するパートナーのいる妊婦は、妊娠期間中は、安全な性行動をとるか性行為を控えること。
○中南米・カリブ海地域
アンギラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、アルバ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ボネール、ブラジル、英領バージン諸島、ケイマン諸島、コロンビア、プエルトリコ、コスタリカ、キューバ、キュラソー島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、仏領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、 サバ島、サン・バルテルミー島、セントルシア、セント・マーティン島(仏領サン・マルタン及び蘭領シント・マールテン)、セントビンセント及びグレナディーン諸島、シント・ユースタティウス島、セントクリストファー・ネーヴィス、 スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、米領バージン諸島、ベネズエラ
○オセアニア太平洋諸島
米領サモア、フィジー、ミクロネシア連邦コスラエ州、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パプアニューギニア、サモア、トンガ
○アフリカ
カーボベルデ、ギニアビサウ
○アジア地域
インドネシア、マレーシア、モルディブ、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
○北米地域
米国フロリダ州の一部
※最新の情報は、厚生労働省ホームページでご確認ください。
ジカウイルス感染症の流行地域(厚生労働省ホームページ)
デング熱及びチクングニア熱を重点的に対策を講じる必要がある蚊媒介感染症に位置付け、その発生の予防とまん延の防止を図ることを主たる目的とし、県、医療関係者、県民等、全ての関係者が連携して取り組んでいくべき施策について、マニュアルを定めていましたが、この度、ジカウイルス感染症が四類感染症に指定されたことに伴い、平成28年3月22日に本マニュアルを改正しました。
また、ジカウイルス感染症の最新を踏まえ、平成28年10月25日に本マニュアルを改正しました。
鳥取県蚊媒介感染症対策マニュアル(313kb)
渡航歴や臨床症状等からジカウイルス感染症の可能性が考えられる患者を診察した場合には、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、通常、2~7日続きます。
妊娠中の女性が感染すると胎児への感染を起こすことがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。
対症療法となります。通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。
海外の流行地域に渡航される際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。