イワシ、カニ、カレールウ、合いびき肉、梨などなど。これらの食品の共通点は何でしょう?
答えは、「家計調査」による1世帯当たり年間購入数量と金額(2人以上の世帯、平成24~26年平均)の両方で、鳥取市が全国の都道府県庁所在地・政令市のなかで1位になっていることです。
近頃、こうした地域別ランキングへの関心が高まっているようです。テレビ番組で採り上げられる機会も多いですよね。
全国1位とまではいかなくとも話題となったものもあります。例えばコーヒーです。
同調査によると、鳥取市のコーヒー購入数量は京都市に次ぐ全国2位。鳥取市民はコーヒー好きと言えるかもしれません。ただし、購入金額は15位で単価はかなり安め。リーズナブル志向が見て取れます。
食の地域性について理由を探って楽しむ人は多いですが、なにしろ嗜好は十人十色。特定の要因を統計的に裏付ることは簡単ではありません。
ただ、コーヒーの関連データを一つ挙げるなら、食パン購入数量があります。グラフのとおり、食パンを多く購入する都市ほどコーヒーも多く購入する傾向があるのです。トーストにコーヒーという洋風な朝食の普及度合いと重なりそうな気もしますが、果たしてどうでしょう。皆さんの解釈も聞いてみたいところです。
本ページは、平成27年7月7日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県地域振興部統計課執筆)からの再録です。