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 鳥取県・河北省友好県省締結10周年に係る交流促進覚書

 日本国鳥取県と中華人民共和国河北省とは友好県省締結10周年を迎え、鳥取県知事西尾邑次は「鳥取県民の翼」訪中団を率いて、河北省を訪問した。

 鳥取県知事西尾邑次と河北省長葉連松は10年来の交流状況を振り返って、今後の交流について意見を交換し、両地域の友好協力関係を継続、発展させていくことについて、次のように合意した。

1 1986年から継続してきた鳥取県と河北省との友好協力関係が、両県省の発展に大きく寄与してきた点を確認し、これをさらに発展させることにより、両県省人民の相互理解と友好親善が深められ、両県省の繁栄と発展を促進できることを確信した。

2 友好県省締結5周年を記念して建設された、鳥取県における中国庭園「燕趙園」、河北省における「友好農業試験場」が、両県省の友好交流の拠点として果たしている役割を確認し、今後とも、両県省が協力して、維持発展させていくこととした。

3 農業研究者、農業研修生等人的な交流が、人材の養成と農業技術の交流に重要な役割を果たしてきたことを確認し、研究者、研修生の受入れ等人的な交流をより一層充実させ、更に両県省の交流と協力を推進することとした。

4 鳥取県は河北省の農業の振興に今後とも協力することとし、とりわけ、河北省が進める甘柿の産地づくりに協力することとした。

5 西尾邑次知事と葉連松省長が1996年4月19日に調印した協定書により、河北省は友好協力の精神に基づいて、1997年7月鳥取県で開催される「山陰・夢みなと博覧会」に積極的に参加・協力し、「河北省館」の展示を行う。また、鳥取県は博覧会において、河北省を広く宣伝する場を提供することにより、両県省の今後の経済技術交流を深めていくこととした。

6 両県省は文化、教育分野の交流と協力をさらに拡大すべきだと確信し、鳥取県で1997年と1998年に全国高等学校総合文化祭リハーサル大会及び全国高等学校総合文化祭が開催されることに伴い、両県省の高校生が交流することとした。また、河北省は鳥取県が進める環日本海諸国の美術品の収集に積極的に協力をすることとした。

 この覚書は、日本語と中国語で各2部ずつ作成し、1996年10月25日河北省石家荘市において署名後、両地域で各1部ずつ保管する。

 日本国鳥取県      中華人民共和国河北省
  知事 西尾邑次     省長 葉連松

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