(大正2年〈1912〉、大江神社・倉吉市)
*江戸時代末期から近年まで、鳥取県内で最も多く作られたタイプの狛犬。筆先のように先の尖った、円筒状の尻尾が特長。腰を上げ、襲いかかろうとしている姿のものもいる。
(天明4年〈1784〉、貴布禰神社・米子市)
*願主、石工の名は不明。類似の狛犬は、現時点では見受けられず、このタイプは普及しなかったものと思われる。
(寛政12年〈1800〉、室神社・鳥取市国府町)
*現存する島根県最古の狛犬と同型で、山陰の石造狛犬の最古型と思われる。ふくよかで丸みのある尻尾が特長。
(万延元年〈1860〉、鷲峯神社・鳥取市鹿野町)
*江戸時代末期の青谷の石工・川六によるもの。祭神がイノシシを嫌うため、狆にしたと伝わる。願主の発想と石工の技量が合わった名品。
(大父神社・琴浦町)
*年代や制作した石工は不明だが、組紐のように編み込まれた毛先の表現に技量の高さがうかがわれる。