鳥取県内に現存する室町時代以前の梵鐘を展示。
国英神社(くにふさじんじゃ)梵鐘
鳥取市河原町国英神社に伝来。銘によると正安3年(1301)に伯耆国の長谷寺(現・倉吉市)に奉納された。銭33貫文を材料に鋳造された梵鐘。
廃阿代寺(はいあじろじ)梵鐘
1360(正平15)年に鋳造されたもの。岩美町明治時代に岩美町の山畑から出土。銘文に、大願主僧行快が、国土泰平、庄内安穏と寺の繁栄を願い、正平15年(1360)11月に「因州巨野郡岩井庄阿代寺」に寄進したと記されている。「正平」は南朝の年号だが、県内の在銘鐘で南朝の年号があるのは本鐘のみ。