あいサポート大使である押切もえ氏が、初の児童図書『わたしから わらうよ』を7月4日に刊行されました。鳥取県との関係をきっかけに本著書は執筆されていますので、ご紹介します。
1.作品について
○鳥取県のあいサポート大使である押切もえ氏初の児童読み物で、自らが表紙絵・挿絵も手がけた作品。
○鳥取県で始まった障がい者支援活動「あいサポート」の活動を通じて、鳥取の美しい自然、それまで知らなかった障がい者の方々、活動支援者たちと交流することにより、強い感銘を受け、鳥取県との交流や「あいサポート」活動の一環として、本書を執筆。
○本書は、少女のさわやかな成長物語となっており、鳥取の豊かな自然と人々との交流のなかで、少女は自分自身と向き合っていく。
○押切もえ氏自身の「自分にできることは何か」という自問から得られた「小さなことでもいい。できることから始めてみて」という思い、読者へのメッセージが込められている。
[あらすじ]
素直に気持ちを伝えられない小学校3年生の桜。友だちにも家族にも気を使ってばかり。そのうえ、自分に自信が持てません。
そんな桜にとって、今年の夏は一大事!鳥取のおばあちゃんの家に、一人で行くことになったのです。不安と戸惑いではじまった夏休み。でもそれは、桜を大きく変えてくれる冒険の旅でした。
2.著者プロフィール
押切もえ(おしきり もえ)
1979年、千葉に生まれる。10代の頃より読者モデルとして活動をはじめ、日本を代表するトップ・モデルとなる。現在、モデル業をはじめテレビ・ラジオで活動しながら、絵画、執筆活動など多方面で活躍している。主な著書に『モデル失格ー幸せになるためのアティチュード』、『浅き夢見し』(ともに小学館)がある。また小説『永遠とは違う一日』(新潮社)では、山本周五郎賞にノミネートされ、高い評価を受けた。
3.発行所等
発行所:株式会社ロクリン社(東京都目黒区)(企画:鳥取県)
4.鳥取県の関わり
(1)あいサポート大使
平成27年2月10日に「あいサポート大使」として押切もえ氏を委嘱。その後、県内でのあいサポート関連イベントへの出演など、あいサポート運動の普及に尽力。
(2)児童図書の制作
○県内で事業展開しているパンの販売店「ぱにーに」が登場。押切さん自身が実際に店を訪問し、一緒に作業を行った経験などが活かされている。
○ 「車椅子の呼吸器を付けたお兄さん」は、山本拓司(やまもとたくじ)氏(若桜町在住)がモデル。山本さんは、筋ジストロフィーという体の筋肉が萎縮してしまう難病でありながら、大好きな絵を、コンピューターグラフィックを使って描いている。何度か押切もえさんとも面談しており、「壁を作らない」という言葉など、2人のやりとりが作中において反映。