歌詞
よいよい 淀江の下の 茶畑 室町 吉良屋のお豊
お豊二十三(にじゆさん) まだ嫁ならぬ 嫁になるとて 男にほれて
ほれた男に 櫛買うてもろて 櫛は何櫛 たいわの甲櫛
挿せば目にたつ 挿さねばすたる 川に流せば 柳にとまる
柳切るとや 川柳 川柳
(歌い手:明治32年生)
解説
どこか江戸時代の風俗を思い浮かべる内容である。広い範囲ではないが、同類は東伯郡から西伯郡にかけて分布しているもようである。西伯郡大山町石井垣の同類を紹介しておこう。
よいよい淀江の下の、下のゲンナン、もよのお豊、
お豊二十三、まだ嫁ならぬ、嫁になるとて男にほれて、
ほれた男に櫛買うてもろて、柄は何櫛 たいまの黄櫛、
挿せば目にたつ 挿さねばすたる、川に流せば柳にとまる、
柳切りとや川柳、さあ川柳。
(伝承者:明治29年生)