歌詞
正月ちゆうもなよいもんだ
赤いベベ着て 羽根ついて
雪より白いまま食って
下駄の歯のよなぶり食って
解説
なお、正月前になると、嫁の実家からその嫁ぎ先へぶりを贈る風習があり、婿がそれを背負って持ち帰ることになっていた。三朝町曹源寺では、今でも行なっているという。
他の地区の歌を見てみよう。倉吉市明治町では、
正月つあんはよいもんじゃ
赤いべべ着て餅食って
父さん母さん手を引かれ お宮に参ってうれしいな
米子市富益町北口では、
正月つあんはよいもんだ、
煮豆に数の子、まいもんだ
西伯郡大山町国信では、
正月つあんはよいもんだ
下駄の歯のよなぶり食って 雪より白いまま食って
赤いベベ着て羽根ついて
正月つぁんはよいもんだ
いずれにしてもご馳走があり、きれいな着物の着れる正月を歓迎する気持ちに溢れているこの種の歌は、それぞれの地方の特色に彩られて存在しているのである。