防災・危機管理情報


◎山陰海岸ジオハイキング開催レポート(2018年6月24日、不動滝散策コース)

前日まで天候が心配されましたが、よく晴れた青空の下、鳥取市青谷町勝部地区でジオハイキングを行いました。今回のジオハイキングは、勝部地区の三つの滝を巡ります。
参加していただいたのは、鳥取市から2家族、岩美町から1家族併せて7名でした。
かちべ伝承館で受付をした後、みんなで準備運動をして歩き始めました。板状安山岩やハナイカダを路端に見ながら、最初のストップポイント「一ノ滝」と呼ばれる御滝山大善院不動滝に到着です。ここの滝は落差20mの安山岩の岩肌にしぶきを上げるきれいな滝で、木々の間を通ってきた日差しがスポットライトのように滝を照らしていました。水量が多い時には二条の滝が見られるということでしたが、今回は水量が少なく一条の滝でした。境内にお祀りしてある水洗い弁財天で手持ちの硬貨を洗った後、次のストップポイント「二ノ滝」と呼ばれる湯原滝へ移動しました。ここも柱状節理が発達した崖面の落差20mの滝で、一ノ滝より滝壺が広く近くまで近づくことができました。三ノ滝(妙円滝)は、登山道崩落の危険があるとのことで近づくとことができず、道路から眺めることにしました。この滝は、傾斜があり岩肌をなめるように流れ落ちる滝でした。

       

その後、かちべ伝承館へ戻り、車で4番目のストップポイント「子守神社」へ移動しました。板状安山岩の崖の下がえぐられてできた大きな岩窟や崖下の社(やしろ)を見学しながら、この地に神社を作った人々の自然に対する畏敬の念などに想いを巡らせました。

                           

今回、ジオハイキングで訪れた勝部地区は、160万年前に噴出した安山岩の溶岩流が作る台地状の地形にできた浸食崖に見られる滝や信仰の場、今は稼働を止め近づくことができない採石場跡(かちべ伝承館のすぐ向かいに見えます)などが、歩いて巡ることができる範囲にあり、人と自然の関係が窺うことができる格好の場所であるように思います。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館では、9月に城原海岸、11月に鳥取砂丘のジオハイキングを計画しています。普段見慣れた風景を楽しむだけでなく、地形・地質などの解説を聞きながら歩くことができますので、この機会にぜひご参加ください。

   
  

最後に本ページの担当課    鳥取県 生活環境部 自然共生社会局 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
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