韓国国立春川博物館において、鳥取県立博物館職員が渡韓し、協議と施設見学を行いました。
韓国国立春川博物館と当館は2010年12月に友好交流館の協定締結し、以来相互訪問を通じて交流事業を進めています。2016年は、鳥取県立博物館より2月29日から3月2日の間2名の職員が渡韓し、春川博物館において協議と施設見学を行いました。また、鳥取県では美術館建設が予定されていることもあり、この機会にソウル市内に比較的最近に建設された美術施設を訪ね、特にサテライト的な事業の状況、さらに新設された国立現代美術館のレジデンス施設の見学を行いました。
国立春川博物館では館長、博物館職員らと互いの館の活動や普及事業について紹介しあうほか、鳥取県の県立美術館建設についての進捗説明や、今後の交流についても協議を行いました。美術館建設については国立美術館の建築に関わったことがある方もおられ、関心を示しておられました。最後に、今後も博物館職員の相互の訪問による交流を継続したいと協議しました。
協議後、春川博物館学芸員が随行して館内展示について解説をいただきました。常設展示のほか、公開前の次回企画展も見学させていただき、その画期的な取り組みについてもご紹介いただきました。
国立現代美術館のレジデンス施設(芸術家の滞在型制作施設)の視察については、様々な施設や建築を回り、国内作家のみならず世界各地の同様の施設と提携して、世界的な若手作家との交流を試みるなどの事例が視察でき、新しい県立美術館の建設にあたっても大いに参考なるものでした。