2019年11月24日(日)に「山陰海岸ジオハイキング~布勢歴史コース~」を開催しました。
今回のジオハイキングは、一般参加者10名と海と大地の自然館スタッフ3名で、湖山池東岸にある布勢地域を散策しました。
かつて布勢地域は日吉神社の参道や仙林寺の門前町として栄え、近江から人々が移り住むほどの商業地として栄えたと考えられています。なぜ、布勢地域がそのような魅力的な商業地として栄え、衰退していったのか、湖山池周辺の地形と関連つけて考えてみました。
湖山池は、砂丘の発達により湾の入り口が閉じてできた潟湖(ラグーン)です。かつては、弥生時代にはすでに閉じていた、と考えられていましたが、近年の地質の調査により戦国時代まで湖山池が海と直接繋がっていたことが分かりました。このことから、歴史書に記載された謎が解け、なぜ布勢地域が繁栄していたのか説明できるようになったのです!
このような視点で今の風景を見ながら、布勢運動公園-ふれあい広場-日吉神社-布勢古墳-天神山城址-湖山池ナチュラルガーデン-布勢運動公園のコース、約4.8kmを巡りました。湖山池の地形や自然条件の変化が湖山池東岸の人々の暮らしに影響を与えたということに思いを馳せるハイキングで、参加者の方々も全員楽しみながら完歩しました。