文化や芸術は、わたしたちの生活にうるおいや豊かさ、 元気などをあたえてくれる力を持っている大切なものです。
鳥取県に生まれ育ち、日本の文化のれき史 に名前をのこした人たちや 郷土の工芸品などについて、みなさんもいろいろ調べてみてください。
童よう・唱歌
岡野貞一
1878~1941年・鳥取市生まれ
日本の代表的な童よう唱歌をたくさんつくりました。おもな作品に「故郷」「春が来た」「春の小川」「朧月夜」「紅葉」などがあります。
田村虎蔵
1873~1943年・岩美町生まれ
子どもにわかりやすい歌詞と歌いやすい曲が必要だとして、数多くの唱歌を作曲しました。おもな作品に「大こくさま」「きんたろう」「はなさかじじい」「うらしまたろう」などがあります。
俳句
尾崎放哉
1885~1926年・鳥取市生まれ
季語や形にとらわれない自由律の俳人、それも漂泊の俳人として知られ明治中期から大正にかけて活躍しました。おもな作品に「咳をしても一人」「入れものがない両手で受ける」などがあります。
文学
尾崎 翠
1896~1971年・岩美町生まれ
大正8年に日本女子大学入学後に、小説「無風帯から」を「新潮」に発表しました。その後、小説、戯曲、映画評、短歌などを次々と発表しました。おもな作品に「第7官界彷徨」などがあります。
民芸
吉田璋也
1898~1972年・鳥取市生まれ
鳥取市内で医院をしながら、陶芸、木工、竹製品などいろいろな民芸品のつくり方を教えました。すぐれた民芸品をみなさんに見ていただくため、鳥取民芸館(今の鳥取民芸美術館)をつくりました。
写真
植田正治
1913~2000年・境港市生まれ
山陰の空・地平線・そして砂丘を背景として、被写体をまるでオブジェのように配置した演出写真などを撮影しました。平成8年にはフランス政府から芸術文化くん章を受賞しました。
絵画
前田寛治
1896~1930年・北栄町生まれ
中学生(旧制中学のことで今の高校)のときに画家を目指し、日本を代表する画家となりました。おもな作品に「海」「横臥裸婦」「棟梁の家族」などがあります。
伝統工芸品
弓浜絣
江戸時代末期から県西部の弓ヶ浜で綿花さいばいが始まり、おもに自家用として織られていました。 素ぼくな絵がらと藍と白のコントラストが特色です。
因州和紙
因州和紙の「因州」とは因幡の国という意味です。 平安時代に書かれた「延喜式」に 因幡の国から朝ていに和紙がけん上されたことが記録されています。 鳥取市の青谷町や佐治町がおもな産地で、 多くの和紙愛好家や書道家に愛用されています。
鳥取県の方言
鳥取県は、昔の因幡と伯耆の 二国からなっていたことから、方言もだいたいこの二地域で違っています。
ことば |
因幡地方(いなばちほう) |
伯耆地方(ほうきちほう) |
あそぼう |
アソバイヤ |
アスバイヤ |
ありがとう |
スンマセン |
ダンダン |
うるさい |
キガワルイ |
キガワルイ |
大きな・たくさん |
ヨーケ、ジョーニ |
ガイナ、ガイニ |
おそろしい |
オットロシイ |
キョテ、キョートイ |
ごめん |
スンマセンナア |
カンニンエ |
さむい |
サブイ |
サビ |
つかれる |
クタブレル |
クタブレル |
不愉快 |
ヨダキイ |
キシャガワルイ |