○記者
県立美術館の話ですね。PFIの業者選定を進めて、県を挙げて整備を進めていくという段階に入って、鳥取市さんも桂見の取り付け道路のお話を担当されて、全体の進め方が、最初からちょっと違ったんじゃないかと鳥取市もおっしゃっておられるんですけども、実際教育長も鳥取市の全員協議会等でもご説明もなさった経緯もあったかと思うんですけども、その辺りについて今の状況は。
●山本教育長
そうですね。これは何度も公式の場で話させていただいていますが、初っ端といいますか元々は、博物館が手狭だということでスタートし、その中で何かの部門を外に出すというところの議論からスタートしたということですが、そこでこれまでの美術館の議論というのを、それは凍結状態にあったわけですが、ゼロベースで検討すべきという話があって、そのスタートした段階では美術館が外に出るということはまだ決まっていなかったわけですね。で、美術館が外に出るということが決まった段階で、進め方等について鳥取市さんにもよく話をしておくべきだったんではないかというふうには、私は今の段階では振り返ってみて思っているんですけども、ただ美術館を外に出すという中に、その「外」という場所で言えば、そこの場所に桂見が既に落ちているということではなかったので、桂見もあの段階では選択肢の一つだったという、そういう流れの中で、途中の候補地を絞り込む段階で初めて桂見が落ちたと、その段階で説明に行かしていただこうとしたわけですけども、そのときは既に鳥取市さんとしては時遅しということで、そこで当初からの掛け違いがあったということについては、これは率直にお詫びを申しあげるしかないなというふうには思っておりますが、これからなかなかそこのところを、ちゃんと折り合いをつけるという作業にまでは至ってないわけですが、そうしたことに向けての努力というのは引き続き行って参りたいと思っておりますし、これは知事部局のほうのお力添えもいただく必要がある案件でございますので、そこは連携をしっかり取って進めていきたいと思っております。
○記者
全員協議会等で説明されていると思うんですけども、そこら辺が一つの段階として踏まえられていないのかなという印象があるんですけども。
●山本教育長
議員の皆様方には説明したかたちにはなっているんですけども、私としては市長さんにはちゃんと説明できていない状態はずっと続いているわけですけども、そうした意味で、鳥取市さんのほうでは市民のほうにもちゃんとまだ説明しきれてないんじゃないかと、理解が得られてないんじゃないかという考えも残っておりまして、そうしたことについて、どう段階を踏んで折り合いをつけていくかということかなあというふうに思っておりますが、市民の皆さん方に対しても、説明会を設けるなどは一応しているのはしているんですけども、それが桂見の方も含めて、十分納得が得られているものなのかということについて、鳥取市の市長さんはじめ、まだそういう状況ではないんではないかというふうに思っておられるんではないかなと思っています。これは直接話が出来ないんで、なかなかそこについて、「じゃあ、どうしたらええのか」ということについての示唆をいただくということも出来ないわけです。
○記者
いまの関連でおたずねしたいんですけども、知事部局とも連携してというのは、鳥取市か桂見につくるために整備した道路の整備費なんかも、そういった費用を県でどうかするとかいうことも検討し合うということですか。
●山本教育長
そのことも一つですし、あそこをなにも使わないことで、ほったらかしにしておくのか、どうするのかといったことなども含めて、いろいろたとえば、天文台の跡が建物が残っているんですけども、そうした建物が残っていることについて、地元の方が不安に感じておられるとか、そうしたところなどもこれからどうしていくのかということも含めて、これは知事部局と相談しながら、あるいは跡地をどうするのか、活用するのかしないのか、そういうところも含めた議論というものも必要になってくるんではないかなというふうに思っておりまして、そうしたことも含めていろいろご相談・連携をしながらということです。