鳥取大学病院、島根県立中央病院で初期研修。当院と鳥取大学病院で後期研修。内科認定医、神経内科専門医、学位を取得され、現在松江赤十字病院勤務。
深田先生の体験談:
私は鳥取大学脳神経内科へ入局し2年目に鳥取県立中央病院神経内科で研修を一年間うけました。以後鳥取大学、その他山陰における急性期病院に複数個所勤務させていただいていますが、鳥取県立中央病院神経内科の病棟では脳血管障害、髄膜炎・脳炎、てんかんなどの急性期疾患はもちろん、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病などの診断も含めた診療にあたっておりました。また近年医療過疎が問題となっておりますが、この病院では救急診療に必要な検査、診療を速やかに行え、また他科も充実し他病院へ搬送の必要性もほとんどなく患者さんにとって恵まれた、また研修医にとっても非常に勉強になる施設と思います。
また脳血管撮影や電気生理検査、筋生検など変性疾患診断のための検査なども行いながら、様々な患者さんの病態把握のための文献的検索やカンファレンスを継続することで不明な点に対するアプローチの仕方を教わりました。当時、患者さんは少人数でしたが外来(新患、再来)にもださせていただき、さりげなく教わったことでしたが「自分の診療が本当に患者さんを改善させているのか患者さんをフォローしフィードバックをかけること」は特に救急、外来の現場で今も患者さん一人ひとりにきちんと向き合うことへの意識として自身の中に残っております。
中安先生は長年御忙しい日々にも関わらず柔和な雰囲気でいらっしゃり、当時、夏は公園へ蛍を見に、他病院との勉強会の帰りには度々皆で夕食を食べに連れて行って下さり、春には当時モンゴルの神経内科医である留学生と共に城崎まで車で行き、道中を含めた青い海に一緒に感動したりと思い出に残る楽しい企画も満載でした。こちらでの研修はきっと研修医の先生にとって充実した期間になることと思います。