当院は、平成19年1月31日付けで、厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けました。これに伴い「がん相談支援センター」を開設しました。

がん相談支援センターでは、がん患者さん及びそのご家族の方が、「安心して」「納得のいく」がん治療を受けることができるようにがんに関する適切な情報提供を行うと共に、生活に関するご相談や心のケアも行っています。また、相談を行ううえで、匿名での相談にも対応しております。匿名での相談をご希望の場合には、相談の中で担当者へその旨をお伝えください。

がん相談支援センターで行われた相談内容が、患者さんやご家族の了解なく、担当医や通院先の医療機関へ伝わることはありません。安心して、ご相談ください。


お知らせ

鳥取県立中央病院内では、がん患者相互の支えあいの場(ピアサポート)として、がん患者サロン「サロンあおぞら」が設置されています。
新型コロナウイルスの影響で、無期限開催休止となっておりましたが、2024年6月17日より、再開とさせていただきます。
再開初回のサロンでは、がん相談支援センターのスタッフより、ミニレクチャーを開催します。インターネットやスマートフォンの普及で、近年、医療分野においても爆発的に様々な情報があふれており、その真偽を確かめ、正しい情報に行きつくことが難しくなってきています。情報社会におけるインフォメーション(情報)のエピデミック(感染症の広がりの意味)になぞらえ、インフォデミックともいわれています。
インフォデミック時代のなかで確かな情報をもとに、意思決定を行っていっていただくためのテーマを企画しました。

テーマ:「かしこい」がん情報の探し方 (pdf:86KB)

として、ミニ講演を行います。講演後には、参加者相互の交流の機会として、がん患者サロンを開催しますので、患者さんやそのご家族の方に是非ご参加いただけますと幸いです。


今後のがん患者サロン予定

今年度は、毎月第3月曜日午後2時~4時頃の時間帯で、鳥取県立中央病院内で開催します(祝日と重なる月は、中止)。院内での開催場所は、月によって変わる可能性がありますので、がん相談支援センターまでお問い合わせください(0857-32-8181)。
令和6年度がん患者サロン予定

詳細は今年度のがんサロン年間予定 (pdf:31KB)をご確認ください。


*がん患者・家族のピアサポート一時休止のお知らせ


がん相談支援センター利用者調査のお願い

がん相談支援センターでは、より良い相談を提供していくための利用者調査を実施しています。下記フォームよりご回答いただきますよう、ご協力よろしくお願いいたします。


オンラインがん相談を開始します。

鳥取県立中央病院がん相談支援センターでは、オンラインミーティングツール「Cisco Webex Meetings」を用いた、オンラインがん相談を開始します。

詳細はこちら


1. 開室日等

  • 開室日
     月曜日~金曜日(祝祭日は除く)

  • 受付時間
     8時30分~17時

  • 相談場所
     2階24番 患者支援センター / がん相談支援センター

  • 相談料
     無料

  • 電話番号
     がん相談 0857-32-8181(直通)


2. がん相談支援センターの主な業務

  1. がんの病態や標準的治療法等、がんの治療に関する一般的な情報の提供(あくまで、がんに関する一般医療情報の提供となります。医師の診断や診察に代わるものではありません)
  2. がんの予防やがん検診等に関する一般的な情報の提供
  3. 自施設で対応可能ながん種や治療法等の診療機能及び、連携する地域の医療機関に関する情報の提供
  4. セカンドオピニオンの提示が可能な医師や医療機関の紹介
  5. がん患者の療養生活に関する相談
  6. がん患者の就労や治療との両立に関する相談
  7. 地域の医療機関におけるがん医療の連携協力体制の事例に関する情報の収集、提供
  8. アスベストによる肺がん及び中皮腫に関する相談
  9. HTLV-1関連疾患であるATLに関する相談
  10. 医療関係者と患者会等が共同で運営するサポートグループ活動や患者サロンの定期開催等の患者活動に対する支援
  11. 相談支援に携わる者に対する教育と支援サービス向上に向けた取組
  12. がんゲノム医療に関する相談
  13. 希少がんに関する相談
  14. AYA世代にあるがん患者に対する治療療養や就学、就労支援に関する相談
  15. がん治療に伴う生殖機能の影響や、生殖機能の温存に関する相談

3. スタッフ

がん相談支援センターのスタッフには、医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士がいます。
相談は主に、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーがお受けしています。


4. 相談方法

対象となる方

がんと診断された患者さん及びそのご家族の方、がんの疑いがある方など、がんに関連する相談内容であれば、どなたでもご利用になれます。
当院に通院、入院中の方はもちろん、他院に受診中の方や、未受診の方でも結構です。

相談までの流れ

開室日の時間内であれば、いつでもご相談になれます。
その際の予約は不要です。
ただし、当日の相談状況や相談内容によっては、相談員がすぐに対応することが難しい場合もあります。
あらかじめ、電話などで来室日時や相談内容を教えていただくと、よりスムーズに相談をお受けすることができます。
具体的には、以下のような流れになります。

がん相談フロー

5. 相談室のご案内

がん相談支援センターには10の相談室があり、いずれもプライバシーの守られる個室となっています。また、インターネットの利用が可能なパソコンを設置しています。
相談員が患者さまと一緒に最新の情報を集めます。また、必要があれば情報を印刷して持ち帰っていただくことができます。
家にパソコンがない方、インターネット上のどの情報を信頼して良いか分からない方など、一緒に信頼できる情報を探します。遠慮なく声をおかけください。
※相談者のみでのインターネット利用はお断りしています。


6. 鳥取県内のがん相談窓口について

鳥取県内には、4つのがん診療連携拠点病院があります。各病院には必ず、がん患者、家族を支える相談支援センターが設置されています。また、がん診療連携拠点病院以外にもがん相談支援センターが設置されている病院もあります。
こちらでは、各病院の相談支援センターのHPの一覧を公開しています。

【東部】

  • 鳥取県立中央病院 がん相談支援センター
  • 鳥取市立病院 がん相談支援センター
  • 鳥取赤十字病院 がん相談支援センター

【中部】

  • 鳥取県立厚生病院 がん相談支援センター

【西部】

  • 独立行政法人 国立病院機構 米子医療センター がん相談支援センター
  • 鳥取大学医学部付属病院 がん相談支援センター

7. がん相談支援センターの活動状況について

当院における、がん相談専従スタッフ3名(がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、臨床心理士)が対応しているがん患者や家族の相談状況や各種活動について紹介しています。
『活動状況』


8. 鳥取県内のがんサロンについて

がんの種類を問わず、がんの患者さん同士が、情報交換を行うことが出来る場所として「がん患者サロン」があります。こちらでは、鳥取県内のがんサロンを紹介しています。
各サロンによって、常時開放されておりいつでも使用可能なところ、定期的に時間を決めて開催されているところなど様々です。
詳細に関しては、相談員までお問合せください。

鳥取県内に設置されているがん患者サロン

  • 烏取大学医学部附属病院(米子市西町36番地) 
     さくらサロン 0859-38-6296
     (がんセンター受付) 2階「さくらサロン」

  • 鳥取県立中央病院(鳥取市江津730) 
     サロンあおぞら 
     0857-26-2271(代表)
     「サロンあおぞら」 『サロンあおぞらのページ

  • 鳥取市立病院(鳥取市的場1-1) 
     「患者サロン陽だまり」
     0857-37-1570

  • 鳥取県立厚生病院(倉吉市東昭和町150) 
     すずかけサロン 
     0858-22-8181
     2階 すずかけサロンスペース

  • 米子医療センター (米子市車尾4丁目17番地1号) 
     「スマイルサロン」 0859-37-3930
     2階 スマイルサロン

  • (独)山陰労災病院(米子市皆生新田1-8-1) 
     和みサロン 0859-33-8181
     2階「和みサロン」

9. 鳥取県内の患者会について

がんサロンとは別に様々な地域でがん患者さんによる患者会も盛んに活動されています。
患者会によっては、病気などを限定している場合もあれば、がん患者なら誰でも入れる会など会の方針によって様々です。
どこでどのような患者会が活動されているのかは、相談員までお問合せください。
当院においては以下のような患者会が活動をされています。

  • ぽけっとの会
    区分:乳がん患者  活動時期:3ヶ月に1回
      ※乳がん患者会 ぽけっとの会は2019年5月末日をもって、解散しました。
      ぽけっとの会からのメッセージ(PDF,54KB)
  • 中央病院通院中の乳がん患者さんの、患者会設置の要望を受けて、2020年2月より新たに、
    乳がん患者会 ぽけっとの会 が活動を開始しました。

  • 清音会
    区分:喉頭摘出者  活動時期:毎週水曜日

10.AYA世代のがん患者に向けた支援

がん相談支援センターでは、15歳〜39歳までにがんに罹患された患者さんに向けて、AYA世代の患者支援の一環として、院内での充実した就労支援(両立支援を中心に実施。中小企業労働相談所みなくる、鳥取産業保健総合支援センターとの連携)、妊孕性温存の支援(東部不妊専門相談センターや院内の生殖医療に関わる診療科)、ピアサポート(若年世代がん患者の集い)、世代の問題に応じた各種相談や心理的支援に力を入れています。経験豊かな、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、臨床心理士がきめ細やかな支援を主治医や病棟・外来スタッフとも連携しながら行っています。


11.がんの療養に参考になる書籍などの情報について

当院には、患者さんの療養の手助けになる医療関係の書籍を集めた、患者図書室を開室しています。
詳細はこちら『図書コーナーのページ』


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