周産期母子医療センターとは?

 周産期を含めた前後の期間の突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な医療を行う医療施設のことです。主として母体胎児集中治療管理室(MFICU)と新生児特定集中治療室(NICU)を有しています。
 周産期母子医療センターには総合周産期母子医療センターと、地域周産期母子医療センターの2種類あります。当院は2007年に鳥取県中部・東部、兵庫県北部を含む医療圏唯一の地域周産期母子医療センターに指定されました。


地域周産期母子医療センターとしての役割

 産科・小児科だけでなく他科を含めた各部門の専門性を活かし治療やケアに当たっています。総合周産期母子医療センターである鳥取大学付属病院、地域の病院やクリニックとも連携をとり母体と胎児、新生児へ産科・小児科双方から一貫した総合的な体制で24時間、365日対応しています。

 

当院の体制

新生児治療部門

  NICU  12床
  GCU   12床

産科部門

  MFICU      3床
  ハイリスク分娩室  1室
 
24時間 365日対応しています。
 

周産期カンファレンスの様子< 周産期カンファレンス >
産科・小児科医師、NICU・産科病棟スタッフなど他職種で ハイリスク妊婦の安全な分娩、ハイリスク新生児の経過など連携を取るために情報共有を行っています。

 

新生児特定集中治療室(NICU)とは?

花早産児や低出生体重児、または何らかの疾患のある新生児など、高度な専門性を必要とする児に対しての集中治療・看護を24時間体制で提供しています。
また、感染などを防ぐために厳重な感染対策や管理をしています。


新生児回復治療室(GCU)とは?

花NICUで治療を受け、状態が安定した児や早産・低出生体重で生まれた児が少し大きくなるとGCUへ移動します。
ご両親へは退院へ向けて育児ケアの練習などもして頂きます。


ディベロップメンタルケアとは?

NICU早産児や低出生体重児、何らかの疾患を持って生まれた児の成長・発達を促進するために、刺激による外的ストレスをできる限り減らし、児の反応に合わせてケアを行うことです。
当院でもディベロップメンタルケアに力を入れており、ポジショニングの実施やリハビリを理学療法士と連携しながら行っています。


産科部門特徴

MFICU 昔から出産は命がけと言われていますが、100%安全なお産はありません。そして、「母子ともに安全に出産して欲しい」という願いから、医療に対する期待も大きくなっています。
 当院では一人ひとりの大きな命を守るための体制づくりとして、2006年11月1日母体胎児集中治療室(MFICU)を開設しています。基礎疾患のある妊婦さんや妊娠による合併症胎児異常などハイリスク妊娠・分娩に対応できるよう24時間体制で治療とケアを行っています。
*当院の設備では治療・ケアが難しい場合、総合周産期母子医療センターである鳥取大学付属病院への母体搬送を行っています。
 当院にはアドバンス助産師と言われる資格をもつ専門性の高い助産師がいます。

 

母体胎児集中治療管理室(MFICU) とは?

花妊娠高血圧症候群、前置胎盤、糖尿病合併妊娠、産後出血、胎児異常など母体または胎児におけるハイリスク妊娠に対応するための機器を配置し、常時使用できる状態になっています。
正常な妊産褥婦からハイリスク妊産婦までさまざまな症例の異なる治療に合わせ、アドバンス助産師を中心に産科のスタッフが24時間体制でケアを行います。

JIMEロゴ画像 *アドバンス助産師とは
日本看護協会が開発したクリニカルラダーを活用し、助産実践能力を評価することで一定のレベルに達しているか客観的に認証する仕組みです。

 

ハイリスク分娩室

花妊娠・出産は順調に経過すると思われています。
しかし、時には突発的に緊急性の高いことが起こることもあります。
妊娠・分娩・産後すべての時期の救急搬送に対応し、すぐに治療が開始できるよう2018年12月17日よりハイリスク分娩室を開設しました。

産科病棟へリンク

 

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