新病院心臓病センター開設に向けて

心臓病センター長
心臓内科部長(虚血担当)  那須 博司

 当センターは、主に循環器系の内科系と外科系の混合病棟となります。それぞれ、この数年培ってきた合同カンファレンスによる患者さんの症例提示、治療方針の決定に関しては成熟してきました。心臓リハビリテーションでは、薬剤師、心臓専門リハビリテーション指導士、心臓専門リハビリテーション看護師、病棟看護師、栄養士、MSWといった多職種によるコラボレーションが完成し、機能しています。
 また、心臓病センターの中で病棟看護師との連携が内科、外科を問わず、繋がり内科、外科の患者さんの受け渡しに際して転棟、引継ぎが不要で、患者さんのオーダーメイドの看護、アメニティを連続して提供できることとなりました。人と人との関りには時間が必要な場合があり、患者さん個々のいろいろな思いや病状をより長く共有できることとなりました。このことから職員の交わりもより密となり、専門性をもった職員の活躍・新たに高度な治療の導入、新しい提案やシステムの立ち上がる余地も出てきました。このセンター化により、質の高い医療や看護が実践できるものと確信いたしております。まだまだ発展途上ではありますが、皆さんの期待をもって見守っていただきたく、この地域の心臓病治療の中心となる心臓病センターとなることを切に願っています。


心臓病センター(6階北病棟)

6北病棟看護師長

 当センターは病床数45床で、循環器疾患の患者さまを受け入れています。内科的治療では、カテーテルアブレーションやPCI、ペースメーカなどのデバイス植込術、皮下植込型除細動器(S-ICD)や着用型除細動器の導入、外科的治療では、心臓大血管・冠動脈・弁膜症等に対する手術を主に行っています。高度な医療に加え、患者さんのQOLを支援するために入院前支援を外来から行い、安心した入院期間がお過ごしになれるよう入院の準備をさせていただいています。入院中は多職種が同じ方向にベクトルを揃え、リハビリ・管理栄養士・薬剤師と、退院後の生活を視野に入れた継続的支援に繋げるように協働した医療と看護を行っています。また、退院後の療養・リハビリ・介護支援を考え、患者支援センターと週2回カンファレンスを行うことで連携をとっています。
 当病棟の心臓疾患の患者さんは、検査入院後外科治療へ向かわれる場合、同じ病棟で入院加療をおこなっていただくことが可能です。入院初期から医療者間で情報を共有することができ、入院期間の短縮に着手できることと考えます。治療後の日常生活を見据えた患者さんへの説明にも循環器のエキスパートとして、専門性を持った質の高い知識と技術で看護を提供しています。また、思いやりのある看護を提供できるように常に向上心を持ち、努力しています。

6北スタッフ

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