当院の看護の特色について
救急医療体制で24時間、患者さんを受け入れています
3次救急から2次救急患者さんを救急科医師を中心に24時間救急医療体制で受け入れを行っています。
緊急の心臓血管治療、脳血管治療にも対応でき、早期の回復・状態の安定化を目指した看護を行っています。
骨髄移植患者の療養をサポートしています
骨髄移植のための無菌化された病室も新しくなり、より快適な療養環境が提供できるようになりました。
治療を受けられる患者さんには、精神的サポートも含め、再び社会復帰される日までの支援を行っています。
児の成長発達を支援します
新生児集中管理室(NICU)では地域のハイリスク新生児を24時間受け入れています。
救命はもちろんですが、赤ちゃんにやさしい環境づくり(デペロップメンタルケア:音、照度、ポジショニング、ホールディング)カンガルーケアなど親子間の愛着支援を行っています。
楽しい母乳育児を応援します
2002年に自冶体病院として初めてBFH(ベビー・フレンドリー・ホスピタル:赤ちゃんにやさしい病院)に認定されました。
楽しく母乳育児が出来るよう妊娠期より母乳育児を成功させるための10ヶ条に沿って母乳育児支援を行っています。
外来化学療法を受ける患者さんのサポートを行っています
2006年9月より外来治療室が設置されました。
専任看護師を中心として治療や副作用、日々の生活に関するさまざまなご相談にあたっています。年々外来で治療を受けられる患者さんは増加してきています。
退院後に通院される患者さんにも継続した看護が提供できるように努めています。
部署紹介
病院内の各部署の特徴や看護実践の様子を紹介します。
部署名【病床数】おもな診療科
11階南病棟【42】血液内科、呼吸器内科
主に化学療法・輸血療法・造血幹細胞移植等が行われています。治療の副作用で血球が減少し感染のリスクが高まるため、無菌治療室が22床あり、そのうち2床が造血幹細胞移植を行う移植治療室となっています。長期にわたり闘病生活を送る患者さんに寄り添い、入院や治療に伴うストレスや身体的苦痛に対する看護を行っています。
退院後も安心して日常生活を送っていただけるよう外来と連携し継続した支援を行っています。
病棟には、造血細胞移植コーディネーター、学会認定臨床輸血看護師が在籍しており安心して療養生活を送ることができるよう、専門性の高い看護を提供しています。
>>11階南病棟紹介資料 (pdf:1139KB)
10階南病棟【20】緩和ケア内科
緩和ケアとは、重い病気を抱える患者さんやそのご家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアです。病気の治癒を目指すのではなく、病気をもちながらもその人らしい穏やかな生活を送れることを目指し、病棟スタッフ全員が患者さんやご家族の思いを大切にし、寄り添いながら看護を行っています。
季節を感じながら過ごしていただけるように、クリスマス会や七夕など季節ごとのイベントや、誕生日会も行っています。また週2回のお茶会では、見晴らしの良いラウンジでゆったりと過ごしていただいています。
>>10階南病棟紹介資料 (pdf:1300KB)
10階北病棟【42】呼吸器内科、緩和ケア内科、リウマチ・膠原病内科、
結核病床、感染症病床
肺炎や膠原病などの急性期の治療や、肺がんなどの抗がん剤治療に加え、終末期の看護、感染症患者の看護を行っています。
看護師一人ひとりが看護実践能力を高めるために、呼吸器疾患、抗がん剤治療や結核、感染症などについての勉強会を開催し、意欲的に自己研鑽に取り組んでいます。
医師、看護師、MSW、理学療法士など多職種と連携し、安心・安全で思いやりのある看護が提供できるように努めています。
働きやすい職場を常日頃より考え業務改善に取り組み、スタッフ一同元気に頑張っています。
>>10階北病棟紹介資料 (pdf:643KB)
9階南病棟【45】感染症・総合内科
担当診療科の特性上、臓器別では対応できない複数の疾患を持った患者さんが多く、病態や検査等に関する幅広い知識が求められますが、学びが多くジェネラリストとして成長できる部署の一つです。また、入院患者さんの多くが日常生活上の援助を必要とされており、よりきめ細やかな看護ケアの提供を目指し日々頑張っています。
定期的に感染症・総合内科医を始め、病棟看護師・患者支援センター看護師・メディカルソーシャルワーカー・理学療法士・薬剤師・管理栄養士等で「多職種カンファレンス」を開催しています。患者さんの病態や治療方針、看護上の問題点、患者さんやご家族の療養先の希望等について情報共有し、患者さんが住み慣れた地域へ安心して帰っていただけるようチーム医療で支援しています。
>>9階南棟紹介資料 (pdf:573KB)
9階北病棟【45】整形外科、耳鼻いんこう科、眼科
整形外科では、主に膝関節、股関節、脊椎の疾患や四肢の骨折により手術や安静治療を必要とする患者さんが入院されます。耳鼻咽喉科・眼科では手術のための入院が多いです。私たちは、クリティカルパスを充実させ、統一した看護を提供しています。
患者さん一人ひとりの退院後の生活をイメージしながら、一日でも早い日常生活への復帰を目指して看護を行っています。そして、リハビリ室と連携し、患者さんの持っている力を大切にしながら、車椅子への移乗や歩行訓練などの機能訓練をサポートしています。医師・看護師・理学療法士・ソーシャルワーカー・薬剤師・管理栄養士が連携をとりながら、ご家族と共に患者さんを支えながら、退院に向けた支援をしています。
また、ワークライフバランスの充実を図り、働きやすい職場づくりに努めています。パワーあふれるスタッフで構成されており、明るく活気に満ちています。
新人看護師や看護学生への指導にも熱心に取り組み、次世代の育成に力を入れています。
>>9階北病棟紹介資料 (pdf:927KB)
8階南病棟【45】消化器内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、皮膚科、
放射線科、腎臓内科
対象疾患は多岐にわたり、急性期から終末期看護、各種検査や内視鏡的治療、化学療法、放射線治療など、幅広い専門的知識の習得やアセスメント能力が求められます。そのため、勉強会の開催や院内外研修に参加するなど、スタッフ一人ひとりが自己研鑽を行い、看護実践能力の向上に努めています。
また、糖尿病内分泌代謝内科を担当する病棟として、病棟在籍の糖尿病療養指導士が、医師・薬剤師・管理栄養士等と協働し、糖尿病教室を開催しています。
患者さんが安全で安心な入院生活を送ることができるよう、専門性の高い看護を提供し、退院後の生活を見据えた退院支援にも取り組んでいます。
>>8階南病棟紹介資料 (pdf:678KB)
8階北病棟【45】消化器外科、泌尿器科、歯科・口腔外科、形成外科
主に手術を目的に入院される患者さんが多く、入院から退院までクリティカルパスを充実させ、統一した医療や看護を提供しています。
手術後は、ベッドサイドやリハビリ室での運動・作業療法、嚥下訓練など早期離床や機能回復に努めています。退院前には、管理栄養士による術後の栄養指導、薬剤師による服薬指導など、患者さんやご家族が安心して日常生活を過ごせるように多職種で連携しています。人工肛門を作られた患者さんには、安心してケアの継続ができるようにストーマケアチームや皮膚・排泄ケア認定看護師が専門的にサポートしています。
手術だけではなく化学療法、放射線療法、終末期など様々な看護技術や知識が求められる病棟ですが、患者さんやご家族により良い看護が提供できるようスタッフ一同協力し合って頑張っています。
>>8階北病棟紹介資料 (pdf:859KB)
6階南病棟【45】脳神経内科、脳神経外科
脳卒中センターは、急性期から回復期にある脳神経内科・脳神経外科病棟です。突然の脳卒中発症により、意識障害や麻痺などの後遺症を抱える患者さんに対し、精神面の援助、長期の看護介入やリハビリが必要となります。
当院は、地域との連携に力を入れており、その役割の中で私たちは急性期より医師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど多職種と連携をとり、リハビリカンファレンスや退院支援カンファレンスを行い、患者さんに合わせた支援をしています。
嚥下・摂食障害のある患者さんには、サポートチームのメンバーと一緒に関わり経口摂取できるよう介助し、また肺炎予防のため口腔ケアの徹底と間接訓練に力を入れています。できる事が少しずつ増えていくことを一緒に喜び、患者さんそれぞれの目標達成の助けになるような看護を目指しています。
患者さんに安心して入院生活を過ごして頂けるよう、医療スタッフが一丸となって取り組んでいます。
>>6階南病棟紹介資料 (pdf:824KB)
6階北病棟【45】心臓内科、心臓血管外科、呼吸器・乳腺・内分泌外科
内科的治療では、カテーテルアブレーションやPCI、ペースメーカなどのデバイス植込術、皮下植込型除細動器(S-ICD)や着用型除細動器の導入、外科的治療では、心臓大血管・冠動脈・弁膜症等に対する手術を主に行っています。高度な医療に加え、患者さんのQOLを支援するために入院前支援を外来から行い、安心して入院期間が過ごせるよう入院の準備をします。
入院中は多職種が同じ方向にベクトルを揃え、リハビリ・管理栄養士・薬剤師と退院後の生活を視野に入れた継続的支援に繋げるように、協働した医療と看護を行っています。また、退院後の療養・介護支援を考え、患者支援センターと週2回カンファレンスを行うことで連携をとっています。
当病棟の心臓疾患の患者さんは、検査入院後外科治療へ向かわれる場合、同じ病棟で入院加療を行うことが可能です。そのため、入院初期から医療者間で情報を共有し、入院期間の短縮に取り組んでいます。循環器のエキスパートとして、治療後の日常生活を見据えた患者さんへの説明や専門性を持ち、質の高い知識と技術を提供しています。病棟看護師は思いやりのある看護を提供できるように、向上心を持ち努力しています。
>>6階北病棟紹介資料 (pdf:1459KB)
5階南病棟【36】産婦人科、MFICU
産婦人科を中心に女性を対象とした混合病棟です。婦人科を始め各科の女性の入院を受け入れ、あらゆる世代の女性を対象とし、ライフステージに合わせたケアを行っています。
産科では、母子ともに安全に出産を迎え、育児がスタートできるよう「母になる過程」をバックアップしています。各妊娠週数に合わせた個別指導、両親学級、出産に向けた準備の説明、分娩・産後ケアを行っています。
当院はBFH(赤ちゃんにやさしい病院)に認定されており、「母乳育児を成功させるための10か条」に沿って支援をしています。
また、地域周産期母子医療センターとして24時間体制で母体搬送や緊急帝王切開に対応しています。
婦人科では、手術前後や化学療法など症例に合わせてケアを行っています。
>>5階南病棟紹介資料 (pdf:1173KB)
5階北病棟【28】小児、小児外科
15歳以下の小児と成人を対象とした混合病棟です。
小児では、子ども達の年齢の幅は広く成長発達段階も様々であり、すべての診療科が対象となります。そのため、子ども達一人ひとりに合わせ、その子どもを取り巻くご家族も含めた看護を提供しています。
また、子どもの精神的安定と家族との愛着形成、育児支援のため、ご家族の付添いをお願いしています。しかしながら、子どもを感染から守るため、小学生以下のお子さんの面会はお断りしていますことをご理解ください。
保育士と共にプレイルームの飾りつけや遊具の工夫、七夕祭り、クリスマス会等季節の行事を企画し、子ども達が少しでも楽しみながら入院生活を送れるよう取り組んでいます。
成人の方の入院も多く、検査や手術を控えた方、また化学療法目的の方など様々な疾患を持った患者さんの看護を行っています。
医師や薬剤師、ソーシャルワーカーなどの多職種と連携をとりながら、患者さんとご家族が安全で安心できる看護、またきめ細やかな看護を心がけています。
>>5階北病棟紹介資料 (pdf:1110KB)
NICU【12】新生児集中治療室・GCU
診療圏唯一の地域周産期母子医療センターとして、早産児や先天異常児などハイリスク新生児の治療やケアを行っています。
年間約300人の入院を受け入れています。周産期(新生児)専門医・指導医を含む小児科医師、小児外科医、新生児集中ケア認定看護師を含む看護師、臨床心理士、保育士で協同して24時間365日、安心・安全な医療・ケアを提供しています。
<新生児特定集中治療室(NICU)>
早産児や低出生体重児、または何らかの疾患のある新生児など、高度な専門性を必要とする児に対しての集中治療・看護を24時間体制で提供しています。また、感染などを防ぐために厳重な感染対策や管理をしています。
<新生児回復治療室(GCU)>
NICUで治療を受け、状態が安定した児や早産・低出生体重で生まれた児が少し大きくなるとGCUへ移動します。ご両親へは退院に向けて育児ケアの練習などもしています。
在宅で育児に困らないようにファミリールームで日中同室を行い、赤ちゃんの生活リズムのご両親が把握することで安心して退院ができます。
>>NICU病棟紹介資料 (pdf:873KB)
手術センター
麻酔医、看護師、医療助手、ME(兼任)、医療アシスタント、医事課担当、中央材料室、そして臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師など多職種と連携し、安心して手術を受けられるようスタッフ全員で取り組んでいます。
手術センター看護師は、カルテより術前状態を細かく把握し、また患者さんと直接話すことで、手術に対する不安や緊張などの心理的側面にも対応するため、2011年より術前・術後訪問を行っています。術後訪問は手術翌日から2日以内に病室へ訪問し、術後の回復状態や、心理状態などを知ることにより、さらなる手術看護の質の向上に役立てています。
手術介助の間にも、手術室看護師によるカンファレンス時間を設け、周術期の体温管理や手術中の体位による身体損傷・皮膚トラブル予防の検討、倫理的問題の検討など行った看護を振り返りこれからの看護に役立てています。また、新しい手術手技の共有を行うことで、よりよい手術看護の提供を目指しています。
>>手術センター紹介資料 (pdf:1283KB)
高次救急集中治療センター(集中治療センター)
手術直後の患者さん、人工呼吸器や人工心肺装置を装着される患者さんなど重篤な患者さんに対し、24時間体制でクリティカルケア・看護を提供しています。看護師は医師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、リハビリチームなど多職種と協働し、医療チームの一員として患者さんの状態を的確にアセスメントしながら異常の早期発見に努めています。また重篤化を予防し身体的な苦痛を最小限に抑えるように、日々看護を実践しています。
G-ICUでは心臓血管外科の手術直後看護を主としており、緊張感の高い部署ではありますが、専門的な知識技術を習得して質の向上に努めています。
今後も救命救急センターと連携・協働し、高度急性期病院としての役割を担っていきます。
また、患者さん・ご家族の思いに寄り添い、短い期間でも満足していただける看護が提供できるように、スタッフ一丸となり取り組んでいます。
>>高次救急集中治療センター(集中治療センター)紹介資料
外来
外来診療科は27診療科で診察を行っており、外来受診者数は一日平均数約800名です。在院日数の短縮に伴い、外来で検査・治療を受けながら通院されている方が年々増加しています。外来には医師と看護師以外に、眼科に視能訓練士、口腔外科に歯科衛生士など様々なスタッフが勤務し連携・協力しています。管理栄養士による栄養指導は外来でも行っています。
看護専門外来は、ペースメーカー外来・ストーマ外来・フットケア外来・糖尿病透析予防外来・リンパ浮腫外来があり、それぞれの専門分野で看護を提供しています。
また、患者支援センターと連携し円滑な受診・入院生活を送ることが出来るよう入院前支援を行っています。
外来業務が円滑に進み質の高い看護が提供できるよう、専門的な知識を持ったスタッフが患者さんに寄り添い、継続治療や自己管理を支援しています。
>>外来紹介資料 (pdf:738KB)
中央処置室・外来治療室
採血室・中央処置室・外来治療室は3Fの中央に位置し、外来患者さんの採血・処置・治療などを行っています。
採血室では、毎日200~300名の外来患者さんの採血を行っています。待ち時間を少なくするために「採血業務支援システム」を導入し、より早く正確に検査結果を出し、できるだけ早く診察を受けられるよう、努めています。
中央処置室では、外来患者さんの検査や処置すべてに対応しています。各外来・入院病棟等と連携をとりながら、安心・安全な看護を提供しています。
外来治療室では、入院期間の短縮や化学療法の支持療法が充実されたことにより、今まで入院で行われていた治療を通院しながらできる環境となっています。がん薬物療法看護認定看護師が在籍し、栄養指導や薬剤指導などを含め、治療に伴う副作用や精神的負担を少しでも緩和できるように、一人ひとりの患者さんに寄り添ったきめ細やかな看護を提供しています。
>>中央処置室・外来治療室紹介資料
高次救急集中治療センター(救命救急センター)
救命救急センターは救急外来と救命救急病棟で構成されています。
救急外来では、緊急度や重症度の高い患者さんへ迅速に対応するため、院内トリアージを実施しています。心筋梗塞や脳卒中などに対する血管内治療の看護も担っており、24時間体制で対応できるよう環境を整えています。
救命救急病棟では、診療科を問わず重篤な患者さんが入院されています。看護師のほか、医師、臨床工学技士、管理栄養士、リハビリ療法士、ソーシャルワーカーが連携し、早期の回復・退院を見据えた医療を提供しています。急な入院となった患者さんや重症化してしまった患者さんの入院生活を支援し、さらにご家族の皆さんの不安な気持ちにも寄り添った看護を心掛けています。
また、救命救急センター全体で一般病棟に入院されている患者さんの急変時に迅速に駆けつけ対応する、RRT(急変時迅速対応チーム)の中心的役割を担っています。患者さんが安心して入院生活を送っていただけるよう日々活動しています。
>>高次救急集中治療センター(救命救急センター)紹介資料