臨床工学技士は1987年に制定された国家資格であり、現代の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。医療機器の操作および管理を通し、医師や看護師など様々な医療職と連携し、チーム医療に貢献しています。
 当院の臨床工学室は2002年の設立以来、日々高度化する医療に対応するため業務拡大に邁進し続けてきました。日当直制を導入し、オンコール待機の技士と協力しながら生命維持管理に尽力しています。また、学術集会への参加や認定資格取得を積極的に推進しています。
 室長は医師が兼任し、臨床工学技士17名、医療助手1名が在籍しています。


見学・実習の受け入れ

見学および実習を随時受け付けています。
希望される方は下記へご連絡ください。

連絡先

鳥取県立中央病院
 医療技術局 臨床工学室
 副室長  髙野 岳

電話:0857-26-2271(代表)


手術室

手術室

@泉工医科工業(株)

 手術室での臨床支援業務として、心臓手術を行う際には人工心肺や心筋保護装置、自己血回収装置を操作・管理する体外循環業務、ロボット手術支援業務、腹腔鏡下手術でのカメラ操作を行うスコープオペレーター業務、整形外科でのナビゲーション業務、誘発電位測定や泌尿器科でのレーザー装置の立ち会いなどを行っています。
 その他、滅菌前点検や麻酔器点検、手術映像管理など手術が安全で円滑に実施されるように努めています。

心臓カテーテル・デバイス業務

心臓カテーテル・デバイス業務

 

 虚血性心疾患に対して検査・治療を行っており、臨床工学技士は清潔介助と外回り業務を行っています。 アブレーション治療では3Dマッピング・心内電位の解析・外回り・清潔介助業務を他職種と協力しながら行っています。 心臓デバイス治療では、国内5社すべてのメーカーを取り扱っており、術中のデバイス操作や、ペースメーカ外来、また遠隔モニタリングシステムの解析も行っています。

集中治療

集中治療

@泉工医科工業(株)

 毎朝のカンファレンスにて、患者の状態や治療方針などを多職種でディスカッションしています。臨床工学技士は主に人工呼吸器やECMO並びにIABPに代表される補助循環および急性血液浄化(CHDF,PE,DHP等)を医師の指示のもと操作管理しています。

血液浄化

血液浄化

 血液透析の他、腎疾患以外への特殊血液浄化療法(G-CAP,LDL吸着,CART等)を行っています。臨床工学技士はプライミングや穿刺、水質管理などの基本業務以外にも治療予定を組むなど透析室の運営に対しても中心的な役割を担っています。また、造血幹細胞移植に際し、末梢血幹細胞採取や骨髄濃縮も担当しています。

高気圧酸素治療

高気圧酸素治療

©エア・ウォーター(株)

 当院では第1種装置を設置しています。臨床工学技士は治療前点検や治療中の装置の操作を担っています。

医療機器管理

医療機器管理

 購入から廃棄に至る全ての過程において、院内の医療機器を管理システムを用いて中央管理しています。
 人工呼吸器や補助循環装置に代表される生命維持管理装置を中心に保守点検を実施し、輸液ポンプや閉鎖式保育器などの医療機器を院内で定期点検および修理を行うことで安全性の確保に努めています。
 他職種への勉強会の開催や、院内で稼働中の医療機器のトラブル対応および在宅患者への医療機器貸し出し時の使用説明も重要な業務の一つです。

  • 臨床検査技師
  • 体外循環技術認定士
  • 透析技術認定士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 臨床高気圧酸素治療装置操作技師
  • 植込み型心臓不整脈デバイス認定士
  • 心血管インターベンション技師
  • 不整脈治療関連専門臨床工学技士
  • 認定血液浄化関連臨床工学技士
  • 認定医療機器管理関連臨床工学技士
  • 臨床ME専門認定士
  • 日本DMAT隊員
  • 鳥取DMAT隊員

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