鳥取大学卒。境港済生会病院で初期研修。博愛病院、鳥取大学病院、当院で後期研修。内科認定医、学位、神経内科専門医、頭痛学会前門医を取得。
房安先生の体験談:
私は卒後7年目より鳥取県中にて3年間勤務しました。週2回の外来、その他の日は病棟・救急当番を担当しました。
外来では頭痛、めまい、しびれ、物忘れ等様々 な主訴の方が受診され、近隣の医院からの紹介も多数あります。救急では特に脳卒中患者が多く搬送され、適応がある方へはアルテプラーゼ静注やウロキナーゼ 動注による血栓溶解療法もしていました。病棟では脳梗塞を中心に、てんかん、多発性硬化症、脳炎・髄膜炎、神経筋疾患等の患者さんがおられ、神経生検、筋生 検も行っています。週1~2回の部長回診があり、担当症例のプレゼンテーション、ディスカッションをしています。さらに、月2回の抄読会では英文抄読や症 例検討を行っています。また、その他の時であっても外来や病棟患者についていつでも相談しやすい環境にあります。
日々の臨床では一例一例の症例の積み重ね の大切さを感じています。自分がよくわかっていない点はその都度しっかりと勉強し、知識の不十分なところをなくしていくことが大切であり、その学んだこと の蓄積が重要であると思います。
また、コメディカルスタッフとのカンファレンス、勉強会が活発に行われています。スタッフの疾患に対する知識への意欲も多 く、カンファレンスで問題点、今後の方針等について話し合い、共通の認識をもって患者さんに診療・看護・リハビリが行えています。入院患者さんは脳卒中の 方が多く、入院後に症状の進行等病状が不安定となることもあるのですが、注意深い観察、迅速な対応が可能となっています。コメディカルスタッフとの関係が 非常に良く、連携もスムーズに行えています。
神経内科の研修の特徴としては、月1日は論文の日というのがあります。その日は外来や救急当番はなく、病棟の 仕事から離れて症例報告等の原稿をまとめる日となっています。月1日ではありますが、普段はなかなか時間がとりにくい中で落ち着いて取り組むことができま した。