平成30(2018)年
鳥取県立博物館職員がロシア・アルセーニエフ沿海地方国立博物館を訪問しました
平成30(2018)年11月1日(木)~11月5日(月)、展示・事業の視察及び教育普及事業に係る意見交換や、ウラジオストク市内関連施設の視察のため、当館の館長と博物館学芸員がロシア・アルセーニエフ沿海地方国立博物館を訪問しました。
●アルセーニエフ博物館との協議
平成30(2018)年11月2日(金)、アルセーニエフ博物館において、県立博物館との交流に関する協議を行いました。協議の場では、交流10周年に向けてより深い交流を進めていこうとの意見が出されたほか、子どもたちへのワークショップの手法等について情報交換がなされました。
(出席者)
・アルセーニエフ博物館
セミョノワ・エヴゲニヤ館長代行、ペトルク・アンジェリカ副館長、クリメンコ・アントニナ館長補佐、オシポワ・アレキサンダー普及担当
・鳥取県立博物館
田中規靖 館長、清末幸久 主幹学芸員、一澤圭 主任学芸員
(通訳)リー・ヴャチェスラフ 鳥取県国際交流員
●アルセーニエフ博物館およびウラジオストク市内の施設視察
【視察先】アルセーニエフ博物館、スハノフの家、沿海地方美術館、ウラジオストク市博物館、沿海地方水族館、沿海地方における20世紀の技術博物館、ヴォロシロフ要塞、S56潜水艦博物館、アルセーニエフの家、他
アルセーニエフ博物館では、随所に子ども向け体験コーナーが設けられていたのが印象的でした。また同館やウラジオストク市博物館では、一方的に情報を伝えるのではなく、来館者に「考えさせる」ことにこだわった展示が見受けられました。
アルセーニエフ博物館における近年の取り組みとして「ガイド養成教室」があります。今回案内していただいた方のうち2名がその卒業生とのことで、活躍の様子を伺うことができました。
さらに同館スタッフの話では、ロシア国内の博物館同士が連携し、展覧会開催時にもお互いの資料借用がスムーズに行えるような関係づくりを行っていることが強調されていました。