当初の予定から一部変更し、以下の方に審査いただきました。
上野 誠氏(奈良大学文学部教授)(※パフォーマンス特別賞の審査も含む)
大辻 隆弘氏(「NHK短歌」選者、「未来」選者)
小谷 奈央氏(歌人、2014年第26回歌壇賞、鳥取市内の歌人グループ「みずたまり」)
題 先鋒「 鳥」 中堅「 星」 大将「重 」
○第1対戦(3対0で緑側(鳥取東高)の勝利)
役割 |
緑側:鳥取東高
(鳥取県立鳥取東高等学校)
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白側:橘
(岡山県立岡山朝日高等学校)
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先鋒 |
2年 山根 陸
週四日スロープ両手に一歩ずつ
だったら鳥に生まれたかった
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1年 赤松 音於
枯蓮にひと群の鳥舞い降りて
途方に暮れる家出少年
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中堅 |
2年 平尾 大貴
輝きを年月かけて送る星
過去のひかりを僕は見ている
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1年 金子 遼耶
二十二時塾のドアからとび出して
独りぼっちの星と駆け出す
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大将 |
2年 熊田 遼佑
この思いえいやと投げて落ちてった
重くて君に届かないのか
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1年 笹野 裕矢
重ねても重ねてもまだ満たされぬ
ような気がする十七の夏
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<鳥取東高> <橘>
○第2対戦(1対2で白側(令和Girls)の勝利)
役割 |
緑側:渋谷高等学校
(渋谷教育学園渋谷高等学校)
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白側:令和Girls
(茨城県立下妻第一高等学校)
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先鋒 |
1年 古波鮫 空己
冬を着て春へと歩く雷鳥の
空飛ぶ様は綿毛の姿
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1年 綿田 美咲
海鳥よ会いたい気持ち乗せてって
海の向こうの久しい友へ
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中堅 |
1年 岡 奎那
木星に春があるなら咲くだろう
母の「の」の字のかたちの花が
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1年 平澤 優衣
本の中覗けば星の大群が
窓の外では雨の香匂う
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大将 |
1年 嶋津 岳大
本の背の栞も黒い雨に濡れて
その重心を失ってゆく
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1年 藤田 結衣
妹の喜怒哀楽を見ていたら
ふいに重なる母の面影
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<渋谷高等学校> <令和Girls>
<大辻隆弘審査員による質疑応答 > <判定の様子>