吉田 璋也 (よしだ しょうや) 明治31年(1898年)~昭和47年(1972年)
医師。民藝運動家。鳥取県鳥取市生まれ。新潟医学専門学校在学中に文芸雑誌『白樺』の影響を受け、のちに民藝運動の父と呼ばれる柳宗悦に師事するようになりました。帰郷した吉田は昭和6年(1931年)に牛ノ戸焼の五郎八茶碗(ごろはちぢゃわん)に出会い、窯元の小林秀晴を説得し、新作民藝運動を始めました。地元の材料と職人の技を生かして陶芸・木工・染織・金工・和紙などの多様な民藝品を作る一方で、昭和7年(1932年)にはたくみ工芸店を開店、翌年には東京支店を開店し、これらの販売・流通体制を確立しました。戦時中は応召、中国北部で従軍し応召解除になるも再び中国で活動し、終戦を迎えます。帰郷後、鳥取民藝協団や鳥取民藝協会を組織し、鳥取民藝館(現:鳥取民藝美術館)などの鳥取民藝の拠点を形成、自らを「民藝のプロデューサー」と称し活動しました。郷土の文化財保護にも多大な功績を残し、74歳で逝去しました。
写真:鳥取民藝美術館提供
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